落語で詐欺防止を訴える吉原朝馬支援官
千葉県にて行われた「障害者社会参加推進講座」に、芸人としてだけでなく詐欺防止活動を推進する立場でも知られる吉原朝馬特別防犯支援官が登壇しました。これは、特殊詐欺、特にオレオレ詐欺と呼ばれる電話を使った詐欺に対する注意を喚起するためのイベントです。
イベントの要点
イベントは2025年1月23日にオークラ千葉ホテルで開催され、全国47都道府県警察と連携して取り組む「ストップ・オレオレ詐欺47」としての活動の一環です。吉原支援官は、参加者に向けて落語形式で詐欺の怖さや対策を伝えました。
吉原さんは、まず「特殊詐欺は1本の電話から始まります」と強調し、実際の詐欺がどのように始まるのかを説明しました。落語「詐欺に喝(勝つ)!」の中で、詐欺の手口を具体的に示し、参加者に「ドキッ」とさせる場面を演じながら、詐欺の見分け方を楽しく学ばせる工夫がされていました。
ユーモアと共に
落語スタイルで語ることで、参加者はリラックスしつつ、自然に詐欺の手口を覚えることができました。ある一幕では、「相手を喜ばせたり驚かせたりして、会話が進むうちにお金の話になる」と語り、合わせて「ここで『おやっ?』と感じたら、ほとんどが詐欺だと思って間違いない」と警告しました。その言葉には会場の誰もが耳を傾けていました。
イベント終了間際には、吉原支援官が国際電話の特徴についても触れました。「国際電話番号が使われる詐欺が増加しています。国際番号がついたものは、簡単な手続きで着信を拒否できる」と説明し、その方法として「ここで国際電話利用休止申込書を記入してほしい」と呼びかけました。
家族間のコミュニケーション
また、吉原さんは「家族の絆で詐欺に勝つ!」と題し、家族同士の会話を通じて詐欺についての認識を高める重要性も強調しました。詐欺は他人事ではなく、自分たちのこととして捉えることが大切です。家族で対話をし、詐欺についての知識を共有することが、未然に被害を防ぐ鍵です。
まとめ
吉原朝馬特別防犯支援官は自身の持つ落語という芸を通じて、詐欺防止活動に新たな風を吹き込んでいます。楽しく、時に真剣に語り掛けるその姿に、参加者全員が強い印象を受けたことでしょう。今後も、こうした取り組みが広がり、多くの人々が詐欺についての意識を高め、被害を未然に防ぐことが期待されます。詐欺に対抗するため、私たちも家族とともに考えていきたいものです。