映画館支援プロジェクト
2025-03-24 11:59:28

映画文化の未来を守れ!ミニシアター支援プロジェクトの最新活動

映画文化の未来を守れ!ミニシアター支援プロジェクトの最新活動



映画文化の重要な一翼を担ってきたミニシアターが、このところ再び存続の危機に直面しています。事業の継承や老朽化した設備への投資など、さまざまな課題が浮き彫りとなっているのです。これを受けて、全国興行生活衛生同業組合連合会(全興連)によるクラウドファンディングやアンバサダーを通じた支援プロジェクトが始動しました。

このプロジェクトでは、各地のミニシアターを支援するためのお笑い芸人や映画関係者による応援動画を制作し、それを全国に発信していくことを目指しています。今日は、そんな取り組みの一環として、岩手県の一関シネプラザと秋田県の御成座を取り上げてまいります。

一関シネプラザ - 地域に根差した映画館



岩手県一関市に位置する一関シネプラザは、創業76年を誇る老舗の映画館です。社長の松本健樹さんによると、かつては市内に6つの映画館が存在しましたが、現在生き残っているのはこの映画館のみ。東日本大震災や福島沖地震を経て、地元の映画文化を支える存在として重要な役割を果たしています。

斉藤さんが映写室を訪れると、フィルム式の映写機がまだ現役で使用されていることに感激。普段はDCP(デジタルシネマパッケージ)による上映がされているものの、過去の名作をフィルムで上映することもあるとのこと。特に印象深いエピソードとして“おくりびと”の上映時に多くの地元の高齢者が訪れたことを懐かしむ松本社長の言葉は、地域に支えられている映画館の姿をよく表しています。

この日はファミリー向け作品『野生の島のロズ』を上映しており、地域にも密着した映画館のあり方を語ってくれました。

御成座 - 映画と地域を繋ぐ場所



続いて向かったのは秋田県大館市の御成座です。お笑い芸人の斉藤さんに加えて、ゲストに松井咲子さんも参加しました。興味深いのは、松井さん自身が数年前のロケ中に御成座を訪問し、その際に手に入れたオリジナルTシャツを今回も着用している点です。

御成座は2014年に再オープンし、建物の雰囲気をそのまま留めています。館内にはレトロな映画ポスターや、訪れた映画監督たちのサイン色紙がたくさん飾られ、来場者は映画を観るだけでなく、訪れること自体を楽しむことができます。切替代表は「映画を見なくとも立ち寄れる場所を目指している」と語り、実際に映画を観ないで訪れる人も多いとのこと。特に、広いステージでは地元のアイドルコンサートやプロレスイベントも行われており、地域文化の発信地でもあります。

斉藤さんと松井さんもこの魅力に触れ、「この映画館はずっと残ってほしい」と感じた様子が伝わってきます。

アンバサダーによる動画も必見



現在、ミニシアター支援プロジェクトでは、全国各地のミニシアターをアンバサダーが紹介する企画が進行中です。各地の独特な魅力や魅力的なストーリーを動画でシェアしており、観ることでその映画館の雰囲気が伝わります。例えば、青森のシネマディクトや東京のユーロスペース、豊岡劇場の様子など、これらの動画が随時公開されています。

映画文化を未来へ繋げるために



ミニシアターは、次世代の作り手の作品が大切にされる場所です。全興連会長の佐々木氏は、「ミニシアターが消滅すれば、文化や才能も失われる」と危機感を抱いており、プロジェクトへの支援を呼びかけています。私たち映画ファンも、この取り組みに参加し、映画文化を守るために応援しましょう。

映画館の魅力や特性を広めることは、長い目で見て日本の映画文化を支えることにも繋がります。皆さんもぜひ、ミニシアター支援プロジェクトに注目し、応援の輪を広げていきましょう。


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