小学生の音楽事情に迫る!
2024年9月号と2025年5月号にわたる読者アンケートで、小学生の音楽に対する関心とトレンドの変化が明らかになりました。魅力的で多様性に富んだ音楽の世界に小学生たちはどのように関わっているのでしょうか?
1位はMrs. GREEN APPLE!
2025年5月号の読者アンケートで、小学生が最も好きなアーティストとして「Mrs. GREEN APPLE」が見事に1位に輝きました。続いて、2位には「YOASOBI」、3位には「Creepy Nuts」や「ONE OK ROCK」、さらに「SEKAI NO OWARI」が名を連ねています。これらの結果は、最新のヒットチャートとも一致しており、今のトレンドが反映されています。
一方、6位には「B'z」、7位には「L'Arc-en-Ciel」、9位には「ビートルズ」が登場しています。このように、話題のアーティストとともに、大御所バンドや過去の名曲も小学生たちの心に残っているようです。音楽の楽しみ方が多様化しているのが分かりますね。
2位に食い込む「ギター」!
音楽を聴くだけでなく、実際に楽器を習いたいという声も多く聞かれます。「ピアノ」が人気を保ちつつも、意外にも「ドラム」が1位の座に輝きました。「これから始めてみたい楽器」でも「ドラム」が27.6%でトップ、続いて「ギター」の25.7%という結果が示されています。小学生たちがロックバンドのパフォーマンスに憧れ、自らもバンドを組んでみたいという気持ちが高まっているのかもしれません。
家庭内での音楽体験
特に興味深いのは、家庭のサブスクリプションサービスの利用率です。調査によると、半数以上の小学生が「Amazon Prime」を利用しており、音楽配信サービスの利用も高まっています。また「YouTube Premium」も20.1%の利用率を誇っており、子供たちが多様な音楽コンテンツに触れやすい環境が整っていることが伺えます。
一方、小学生本人のSNSアカウント保有率は25%に満たず、SNS利用は限定的な傾向にありました。これにより、音楽に関する情報は主に家庭や友人間でのコミュニケーションから得られていることが考えられます。
音楽との接点
今回の調査から、音楽鑑賞のスタイルが変化していることがわかりました。特に「Mrs. GREEN APPLE」が人気を集めた背景には、ファミリー層による共通の音楽体験があると考えられます。Amazon Primeなどのサービスで自然に楽曲が流れ、それによって「耳馴染み」が生まれることが子供たちの音楽の好みに大きな影響を与えているでしょう。音楽が家庭内での共通の話題や体験として位置づけられる中で、小学生は意識せずに新しいアーティストやジャンルに触れているのです。
一方で、「B'z」や「ビートルズ」といったレジェンドアーティストがランキングに登場しているのも注目すべき点です。これらのアーティストは、昔から親しまれており、紅白歌合戦や音楽番組でのパフォーマンスで代々受け継がれてきた「ファミリーインフルエンス」が感じられます。古くからの名曲が今の世代にも愛され続けている証拠と言えるでしょう。
まとめ
今回の調査による結果は、音楽に対する小学生の関心の移り変わりを示しています。家庭での音楽体験が子供たちの音楽の好みや学び方に影響を与えていることがわかりました。コロコロコミック研究所は、今後も子供たちのリアルな音楽体験を引き続き可視化し、次世代の音楽文化の共創に取り組んでいく予定です。