中小企業向けの価値観共有ツール「エンゲージメントカード」
株式会社トリプルバリューと株式会社エフアンドエムが連携し、中小企業向けに新しい価値観共有ツール「エンゲージメントカード」を導入する支援を開始しました。このツールは、企業の組織力を高めるために、個々の従業員のエンゲージメントを向上させることを目的としています。
背景にある社会的課題
昨今、企業は人手不足や市場環境の変化に直面しており、いかにして持続可能な成長を実現するかが重要視されています。その中でも、従業員の意欲を高め、組織内のコミュニケーションを円滑にすることが求められています。特に中小企業では、役職による立場の違いから日常生活において価値観を共有することが難しく、これが組織全体の連携やすばやな意思決定に影響を与えているのが現実です。
この課題の解決に向け、価値観を“見える化”することで対話を促し、信頼関係を構築することが、この新たな取り組みの鍵となります。
エンゲージメントカードとは?
「エンゲージメントカード」は、89枚の価値観カードから選ぶ形式で、個人の価値観について自己内省や他者との対話を促進します。具体的には「感謝」「挑戦」「自律」「協力」といったテーマが描かれており、これを使ってゲーム感覚でコミュニケーションを図ることが可能です。
2020年の発売以来、このツールは累計18,000個以上が販売されており、大手企業の新入社員研修や自治体の人材育成プログラム、学校教育に至るまで幅広く利用されています。その高い評価から、今回の連携は業界内でも注目されています。
連携の内容とワークショップの概要
今回の協力では、エフアンドエムが全国の中小企業との接点を持ち、導入支援を行います。一方、トリプルバリューはこのツールの開発や組織開発ノウハウを活用し、プログラムを設計する役割を担います。
提供内容
- - 対象: 全国の中小企業、士業
- - 形式: 対面またはオンライン
- - 内容:
- エンゲージメントカードを用いた個人内省
- チームでの対話セッション
- 相互理解を促進するフィードバックセッション
- チームの価値を共有するセッション
このワークショップは企業の課題に応じて構成されており、特に組織内の心理的安全性の向上、エンゲージメントの高まり、さらには上司と若手社員との相互理解を深めることが期待されています。これにより、定着率の改善にも繋がるでしょう。
企業情報
株式会社トリプルバリュー
- - 所在地: 大阪府大阪市淀川区西中島6-3-32 第2新大阪ビル7F
- - 設立: 2018年
- - 代表者: 山本龍太
- - 事業内容: 人財コンサルティング、エンゲージメントカード研修、隠れフードロス事業
- - Webサイト
- - エンゲージメントカード
株式会社エフアンドエム
- - 所在地: 大阪府吹田市江坂町1-23-38
- - 設立: 1990年
- - 代表者: 森中一郎
- - 事業内容: 中堅中小企業向け管理部門支援サービス
- - Webサイト
このように、トリプルバリューとエフアンドエムの取り組みは、中小企業にとって大きなチャンスとなることが期待されています。組織のエンゲージメントを高め、価値観を共有することで、さらなる成長を遂げていくことでしょう。