NECが放送業界初のオンライン番組搬入サービスを開始
NECは、テレビ局や番組搬入業者を対象とした新たなサービスを正式に発表しました。これは、業界初となる放送系列を越えたオンラインでの番組搬入が可能なシステムです。本サービスは、物理メディアの生産終了が見込まれることから、業界内で求められていた代替手段としての役割を果たします。
サービスの背景
長年にわたり、番組搬入は物理メディアに依存して行われてきました。しかし、物理メディアを使用することによる業務負荷、搬入遅延の問題が各地で指摘されていました。特にローカル局では、将来的な設備投資の懸念から、効率的かつ持続可能な新たな方法を確立することが急務でした。NECは、このニーズを受けてオンライン搬入サービスの開発を進めました。
サービスの特長
本サービスには以下の特徴があります:
1.
物理メディアの代替:オンラインを介した搬入方法を採用し、物理ディスクに依存することなく番組搬入を実現しています。
2.
テレビ局の負担軽減:各テレビ局の放送システムと連携しており、軽微な設備投資でこのサービスを利用することが可能です。
3.
業界横断的なネットワーク:広告会社、番販会社、テレビ局を結びつけ、番組流通の効率化を図っています。
4.
DXの推進:アナログな搬入業務をデジタル化し、業務効率とスピードを飛躍的に向上させます。
今後の展望
NECは、このサービスを通じて国内のコンテンツ流通を活性化し、さらなる放送機会や番組利用機会の拡大を目指します。また、国内市場でのコンテンツ流通を加速させ、将来的には海外展開を視野に入れて取り組んでいく方針です。
なお、本オンライン搬入サービスは、2025年11月19日から21日に幕張メッセで開催されるInterBEE2025にて紹介される予定です。興味のある方は、NECのブース(小間番号8109)にぜひお立ち寄りください。
まとめ
NECのこの新しい取り組みは、引き続き放送業界の発展に大きく寄与することが期待されています。物理メディアからの移行は、今後の放送業務の俊敏性を高め、全体の流通業務の効率を大幅に改善することが見込まれています。私たちは、これからの展開に注目していきたいと思います。