ルイ·ヴィトン新作フォトブック「ファッション·アイ」スウェーデンとラジャスタンの魅力

ルイ·ヴィトンは、1854年の創業以来、旅にまつわる冒険心を大切にしてきました。そして、この秋、パリで開催される「パリ·フォト2025」に併せて「ファッション·アイ」シリーズに新たな作品が追加されることが発表されました。新しく登場するのは、「スウェーデン」と「ラジャスタン」の2タイトルです。

スウェーデンの自然と心の美しさ

新作「ファッション·アイスウェーデン」では、フォトグラファーのジュリア·ヘッタが魅了するスウェーデンの自然と日常を捉えたポラロイド写真が並びます。彼女の作品は、デンマークの画家ハンマースホイの影響を受けつつ、抑えられた色彩の中に静かな劇的さを漂わせ、現実と夢の境界を探ります。

ヘッタが撮影した写真は、ウプサラやその周辺での暮らしを日々切り取ったもの。彼女の独特な視点が、薄暗い光の中での静物やポートレートに新たな命を吹き込みます。特に、冬のスタジオでの自身のポートレートは彼女の個人的な日記のようで、彼女の思考や感情が映し出されています。自らの手で拘り抜いたフォトブックの印刷には、特別な技術が用いられ、作品が持つ本質を一層引き立てます。

ラジャスタン、混沌の中の美

もう一つの作品「ファッション·アイラジャスタン」では、バハラ·シッカがインドの歴史と現代性が交錯する地域を描き出します。彼の視点は、色鮮やかな伝統衣装と活気ある日常生活を捉え、古き良き文化と現代技術が共存する独特な風景を提示します。

ラジャスタンの祭りや日常に潜む豊かな色調や感情は、彼のレンズを通じて視覚的な物語として展開され、観る者を魅了します。シッカは、さまざまなアーカイブやテクスチャーを駆使し、コラージュ作品の中でそれを表現。混沌とした美や文化の多様性、そしてその中にある物語性を、彼の作品に見出すことができます。

フォトブックの魅力

「ファッション·アイ」シリーズは、単なる写真集ではなく、各フォトグラファーの作品とその背景を深掘りした内容が盛り込まれています。厳選された写真の数々は、すべて異なる視点から語られ、著者やデザイナーが選んだ特別な仕上げが施されています。大判のページに印刷された美しいビジュアルは、それぞれの地域からインスパイアされた独自のストーリーを語り掛けます。

タイトルごとに作品が持つ異なる視点は、訪れた土地の文化だけでなく、フォトグラファー自身の歩んできた道にも影響を受けており、彼らのクリエイティビティがどのように形成され、発展してきたのかを思い起こさせます。

まとめ

これらの新作は、2025年11月13日から16日までパリのグラン·パレで開催される「パリ·フォト2025」に出展され、その後ルイ·ヴィトンストア及び公式ウェブサイトでの販売が予定されています。アートとファッションが交差する瞬間を捉えた作品群は、ルイ·ヴィトンならではのフォトグラフィーの新たな形を提示し、多くの人々に感動を与えることでしょう。旅の魅力を感じつつ、これらの美しいフォトブックを手に取ってみてはいかがでしょうか。