心安らぐ物語で眠りをお届けする絵本『くまばあちゃんのねむねむやさん』

絵本『くまばあちゃんのねむねむやさん』が遂に登場

2025年10月16日（木）、株式会社世界文化社から、韓国発の心安らぐおやすみ絵本『くまばあちゃんのねむねむやさん』が発売されます。この作品は、寝室にぴったりのリラックスした雰囲気を醸し出す一冊で、読者を眠りへと優しく誘ってくれるものです。

この絵本では、くまばあちゃんが主人公として登場し、様々な理由で眠れないキャラクターたちに、オーダーメイドの眠りを提供します。物語は、森が静けさに包まれる夕暮れ時に始まり、様々な眠れないお客さんが訪れるシーンから描かれています。たとえば、都会の雑音に悩まされているねずみや、毎晩目を覚まし続けている疲れたお月様、冬眠できない寒がりのありたち…。彼らはそれぞれ特有の眠りの欲求を持って、くまばあちゃんの元を訪れるのです。

オーダーメイドの眠り

くまばあちゃんは、特別にデザインされた眠りを提供する名人です。特に人気なのが、花の香りがほのかに香る、甘い眠りです。「さあ、あたたかいうちにめしあがれ」と誘うその一言が、さらに心を和ませてくれます。

都会の音に困るねずみに対しては、静かな湖の水の音や、薪が燃える時の心地よい音、さらにはやさしい子守唄を混ぜて、虹色のねむねむ泡を作ります。この泡のはじける音とともに、周りの雑音は次第に消えていき、心も体もリラックスすることでしょう。

さらに、眠れないお月様のためには、非常に特別な眠りの毛布を準備します。くまばあちゃんはふわふわのわたぐもを手に、一針一針心を込めて縫い進め、優しさを形にします。こうした丁寧な手仕事からは、愛情と温もりが伝わってきます。これらのシーンは、心が和む瞬間を映し出し、子どもたちに安心感を与えるでしょう。

絵本の魅力

著者のヤン・ソン氏は、韓国の梨花女子大学で東洋画を学び、独自の美しいイラストと詩的な表現で物語を紡ぎます。彼女は、『おつきさまとゆめと』で優秀賞を受賞し、多くの絵本を手がけてきました。日々新しい試みに挑戦し、作品を通じて多様な表現を具現化し続けている彼女の情熱が詰まっています。

翻訳を手がけるかみやにじ氏も、この作品の魅力を引き出す重要な存在です。韓国語の専門家として、彼女は文化的背景を考慮しつつ、丁寧に訳し出しています。