愛される絵本画家の記念展
2025-11-14 11:52:49

「どうぞのいす」や「くじらぐも」愛された絵本画家生誕110年記念展・画集発表

柿本幸造の魅力を再発見する時期が到来



2025年、絵本画家・柿本幸造の生誕110周年を迎え、彼の作品に再び光が当たっています。株式会社Gakkenは、彼の代表作『どうぞのいす』や小学国語教科書に掲載されている「くじらぐも」の挿絵で知られる柿本の画集、『柿本幸造絵本画集ひだまりをつくるひと新装版』の発売を発表しました。発売日は2025年11月6日。この画集には、読者が親しんできた代表作の原画や貴重なインタビュー、エッセイなどが収められています。

懐かしさを感じる暖かい絵



柿本幸造の作品は、どの世代の人々にも懐かしさを感じさせます。新装版には、「くじらぐも」や『どうぞのいす』をはじめとした数々の名作の挿絵がもちろん満載。彼の絵は、動物や子どもたち、そして日常の風景を描いたもので、見る者の心にぬくもりを与えます。例えば、ひさかたチャイルドの『おべんとうをたべたのはだあれ』や、至光社の「どんくまさん」シリーズなど、柿本の手による色鮮やかで温かみのあるイラストは、子どもたちに夢を与える存在です。

原点を辿る月刊絵本



戦後、柿本は月刊絵本で活躍を始め、彼の初期作品には独自の視点で描かれた動物や子どもたちが表現されています。彼の描く電車や車、日常の風景は、視覚的に親しみやすいもので、子どもたちにとっても魅力的な世界を作り上げています。たとえば、「とうもろこし」や「ほっとけーきのおつきさま」といった作品は、その特異な構図や色彩が特徴です。

絵本画家の素顔に迫る



画集には、柿本の生前の貴重なインタビューが収録されています。彼自身、人前に出ることを好まず、絵本に対する真摯な姿勢が垣間見えます。彼の作品を通じて、子どもたちへの優しさと愛情が表れており、それが多くの人に感動を与えてきたことがわかります。担当編集者・長峯宣子さんのコメントによると、柿本の原画に施された絵の具には何層もの重ね塗りがあり、奥行きのある表現が施されています。この画集は、さまざまな原画を整理する中で生まれました。

原画展での特別な体験



柿本の生誕110年を記念して、ひろしま美術館では原画展が開催されます。展示されるのは、彼の代表作を中心に約140点の原画です。この機会に、彼の作品の魅力を直に感じることができる貴重な体験を提供します。展覧会の詳細は以下の通りです。

  • - 会期: 2025年11月7日(金)~12月7日(日)
  • - 場所: ひろしま美術館
  • - 休館日: 11月17日(月)、25日(火)、12月1日(月)
  • - 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)

この原画展は、柿本の絵本が持つひだまりのような暖かさを体感できる素敵な機会です。皆さまもぜひ足を運び、彼の魅力を再発見してください。

まとめ



柿本幸造の絵本画集『ひだまりをつくるひと新装版』は、従来の魅力を余すところなく詰め込んだ作品です。この秋、生誕110年を祝い、彼の絵をぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。伝説の絵本画家による、美しい物語の世界が待っています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

関連リンク

サードペディア百科事典: 絵本 原画展 柿本幸造

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。