柚木麻子新刊
2025-07-29 11:59:13

柚木麻子の新作『らんたん』がついに登場!教育の希望を描いた壮大な物語

柚木麻子の待望の新作『らんたん』が発売



本日、全世界で100万部を突破した『BUTTER』の著者・柚木麻子さんによる新たな長編小説『らんたん』が新潮文庫から発売されました。この作品は、柚木さんの母校である恵泉女学園の創設者河井道を中心に、女子教育の黎明期を描いています。構想に5年を要した本作は、柚木さんの精力的な取材と研究の成果が結集された作品です。

恵泉女学園の歴史と河井道



恵泉女学園は、1929年に教育者の河井道によって設立されました。創設当初は牛込神楽町に位置していましたが、現在は世田谷区にキャンパスを構えています。柚木さんの中高時代の思い出と母校への深い愛情が、『らんたん』には色濃く反映されています。著者は河井道や渡辺ゆりなど、また彼女たちと共に女子教育の道を切り開いた女性たちをテーマに、多くの史実に基づきながら物語を展開しています。

教育の希望を描くシスターフッドの物語



本作には、河井道や渡辺ゆりだけでなく、女子教育の歴史を彩る様々な女性たちが登場します。女子英学塾を創設した津田梅子、アメリカ留学した大山捨松、翻訳者として知られる村岡花子、そして「白蓮」として名を馳せた柳原燁子など、数多くの女性たちがそれぞれの人生を歩みながら、友情を育んでいく姿が描かれています。

彼女たちの物語は時に微笑ましく、時には切なく、女性同士の絆であるシスターフッドを見事に表現しています。多様なバックグラウンドを持つキャラクターたちが生き生きと描かれ、彼女たちの奮闘と友情が、読者の心に深く響くこと間違いありません。

村岡恵理による巻末解説



また、巻末には村岡恵理さんによる解説が収められています。恵理さんは著者・村岡花子の granddaughterでもあり、その視点から本作への理解を深める素晴らしい内容となっています。彼女の解説は、本書を手に取ったすべての読者にとって必見です。

教育という希望の灯を絶やさないために



『らんたん』は、女性が教育を受けられる時代を築いた多くの先人たちの努力と奮闘を描く、希望の物語です。教育を通じて未来をつくる女性たちの姿は、今を生きる読者に深い感動を与えてくれるでしょう。柚木麻子さんの思いが詰まった『らんたん』、是非手に取ってその魅力に触れてみてください。

「女の人が親友と楽しく長生きする話が書きたい」という柚木さんの願いが、感動的な物語として結実しました。教育という希望の灯をともした彼女たちの物語を、皆さんもぜひお楽しみください。


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