2025年度ピティナ特級ファイナリストが決定
2025年の8月22日(金)、東京のサントリーホールにて開催される第49回ピティナ・ピアノコンペティション特級ファイナルに出場するファイナリストが決まりました。今回挑戦するのは、若手ピアニストたちの中から選ばれた4名です。
特級は、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催する日本最大のピアノコンクールの最上級部門であり、毎年多くの才能が集まっています。今年もまた、全国から厳選されたピアニストたちがその座を競い合い、サントリーホールという音楽の聖地でのパフォーマンスに臨みます。
2025年度のファイナリスト
選ばれた4名のファイナリストは以下の通りです(ファイナル演奏順):
- - 加藤皓介(桐朋学園大学1年/東京都杉並区)
- - 高見真智人(東京音楽大学大学院1年/愛知県名古屋市)
- - 津野絢音(東京音楽大学4年/東京都新宿区)
- - 稲沢朋華(桐朋学園大学4年/香川県三豊市)
特級ファイナルでは、指揮者の大井剛史氏が率いる東京シティフィルハーモニック管弦楽団と共演し、ピアノ協奏曲に挑むこととなります。これは特級の最終ステージで、観客や審査員にその実力を示す貴重な機会となります。
厳しい予選を勝ち抜いた才能たち
2025年のコンペティションは7月より始まりました。書類審査を経て、予備審査や一次予選には115名が参加し、二次予選で25名に絞られ、その後の三次予選を経てセミファイナリスト6名が選出されました。8月19日には、セミファイナルが行われ、室内楽課題や新曲課題を含む約1時間のリサイタルが行われます。
セミファイナルの盛り上がり
セミファイナルでは、6名のセミファイナリスト達が白熱した演奏を披露しました。特に注目されたのは、室内楽奏者として参加した青木尚佳(ヴァイオリン)、湯浅江美子(ヴィオラ)、三井静(チェロ)との共演です。彼らの演奏はリスナーを魅了し、熱気に包まれました。
聴衆の支持がカギ
特級では、審査員による順位が決まるだけでなく、一般観客の支持も重要視されています。会場にいる聴衆から投票によって選出される「聴衆賞」や、オンライン視聴者による「オンライン聴衆賞」など、聴衆からの評価が重要な役割を果たしています。特に最近ではコロナ禍の影響もあり、オンライン聴衆の数が増え、彼らの応援が奏者たちに励みを与えています。
また、クラウドファンディングを通じて提供される賞金は、大会後に入賞者が国際的な舞台で活動できるよう支援されるため、特級の参加者にとって大変重要です。
ファイナルに向けて
最終のファイナルが迫ってきており、8月22日(金)にはサントリーホールでパフォーマンスが行われます。この舞台では、若手才能あるピアニストたちが国際的な舞台で通用する実力を持つことが期待されています。特級ファイナリストとしてその称号を手にした彼らがどのような演奏を見せてくれるのか、今から楽しみです。
2025年度ピティナピアノコンペティション特級ファイナルは、オンラインでも生中継される予定です。ブログやSNSなどでアーカイブ情報が整理されることで、全国どこからでもその魅力を体験できることでしょう。音楽ファン、ピアノ愛好者たちにとって、このコンペティションはまたとない機会となります。