木村紅美の最高傑作『熊はどこにいるの』がついに登場
河出書房新社から、著者木村紅美の最新作『熊はどこにいるの』が2025年2月6日に発売される。この作品は震災から7年後の架空の都市“M市”を舞台に、身元不明の幼児を取り巻く四人の女性の運命を描いている。彼女たちの過去の傷と逃げられない運命が交錯する中で、今、物語が動き出す。
古川日出男と斎藤真理子が称賛
作家の古川日出男氏は、「これほど強度のある小説は滅多にない。真の意味での熊がここにいる」と称賛し、翻訳家の斎藤真理子氏は「止まらない余震のような小説」と形容している。本作は、木村紅美のデビュー作「風化する女」以来、18年の集大成として位置付けられており、多くの文芸評論家や読者に高く評価されている。
物語の中心にある女性たち
4人の女性たちの名前はリツ、アイ、サキ、そしてヒロである。彼女たちは、暴力から逃れた女性たちが集う山奥の家で自給自足の生活を送りながら、それぞれの傷を抱えたまま、互いに支え合う日々を過ごしている。津波によって希望を失ったサキと、災後のボランティアをきっかけに移住してきたヒロも、彼女たちの生活に加わる。
物語は、彼女たちの生活の背景に押し寄せる過去の影と、与えられた運命にどう向き合うのかを描く。彼女たちの生活は必ずしも平穏ではなく、次第に明らかになってくる衝撃的な真実に読者は引き込まれるだろう。
作品の背景と受賞歴
木村紅美は2006年に文學界新人賞を受賞しデビューし、2022年にはBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。この『熊はどこにいるの』は、そのエッセンスを濃縮した作品であり、先日公表された「文藝」2024年秋季号でも高い評価を得ている。古川日出男氏と批評家の大澤聡氏によって「2024年の5選」にも選ばれ、多くのメディアで話題となった。
書誌情報と発売情報
今回の刊行にあたって、書名は『熊はどこにいるの』、著者は木村紅美。仕様は46判/上製で192ページ、税込価格は1980円(本体1800円)。豆知識として、近日中に電子書籍版も発売予定である。興味のある方は、各電子書籍ストアにて詳細をチェックしよう。
木村紅美の新作は間もなく登場します。ぜひ期待してほしい一冊である。今後の文学界にも多大な影響を及ぼすこと間違いなしの作品に仕上がっている。乞うご期待!