新たなBLコミックスの魅力
株式会社徳間書店が展開するCharaレーベルから、7月25日(金)に4タイトルの新作コミックスが登場します。どれも心温まるストーリーで、ボーイズラブ(BL)作品を求めるファンにはたまらないラインナップとなっています。今回は、その中から注目の作品をいくつか紹介します。
「牢獄の王子と騎士の密約」
著者・案丸による「牢獄の王子と騎士の密約」は、国家再建を目指す二人の青年の物語です。主人公フェルノは、貧しい生活から抜け出すために兵士になることを決意します。しかし、彼が引き受けることになったのは、地下牢に囚われた第二王子ユリウスの世話。ユリウスは虐げられる国民を救いたいと強い意志を持った青年で、二人は次第に心を通わせていきます。8年後、先王の死を契機に牢から解放されたユリウスとフェルノは、腐った国を立て直すために共同戦線を張ることになります。貧しさからの成り上がりと愛の成就を描いたこの作品は、感動的なストーリーが魅力です。
「10年分の答えあわせ」
次にご紹介するのは、くらのね吉による「10年分の答えあわせ」。幼馴染の二人、なおと圭悟は10年間友達として過ごしてきましたが、圭悟が地元を離れることになり、なおの心の内に秘めていた恋心が試されることに。恥ずかしさやもどかしさを抱えつつ、圭悟からの直接的な言葉を求められたなおは、果たして自分の気持ちを伝えられるのか…。微妙な心の機微を描いたこの作品は、読者の共感を呼ぶことでしょう。
「同居人は今日も風呂から出てこない」
小指が描く「同居人は今日も風呂から出てこない」は、一風変わった同棲物語。主人公の東は、ある日、廊下で聞こえる物音を追いかけて、昔の同級生・大内と再会します。大内は広場恐怖症を抱えており、一人では外に出られません。そんな彼を助けてほしいと頼まれる東ですが、狭い部屋での同居が始まります。ユニークな設定から生まれる温かい人間関係が描かれたこの作品は、コメディ要素も盛り込まれつつ、時にはシリアスに心を揺さぶります。
「メスお兄さんを超えてゆけ」
最後に紹介するのは、藤峰式による「メスお兄さんを超えてゆけ」です。法学部に通う篤巳は、昔近所に住んでいた夢二に再会することになります。篤巳は幼少期に夢二から受けた影響から、特異な趣味を持つようになってしまったことを自覚します。彼は、司法の道を志すために、この気持ちを克服しようと奮闘します。12年ぶりの再会が篤巳にどのような変化をもたらすのか、期待が高まる作品です。
7月25日に発売されるCharaレーベルの新刊は、ただの恋愛ストーリーにとどまらず、様々な人間関係や困難を乗り越える過程を描いた、読者に深い感動を与える作品ばかりです。公式サイトや試し読みもぜひチェックして、あなたのお気に入りを見つけてください。