記憶に残る氷川きよしの「KIINA. Release LIVE」
昨年11月のポップスアルバム『KIINA.』のリリースを記念するライブが、2026年6月19日と24日に東京と大阪で開催され、約5年ぶりとなるPopsライブがファンの心を掴みました。この公演では、アルバムからの楽曲を中心にこれまでのポップスから20曲が披露され、ありのままの自分を表現するという「KIINA.」のテーマが体現されました。
迫力のオープニング
ライブの幕開けは、オープニング映像から始まります。アルバムのジャケットに描かれた後ろ向きの女性が振り向くと、観客はその瞳の奥に引き込まれていきます。映像は宇宙、地球、胎児など、命の本質を掬い取り、「在るべき形」を表現する力強さを感じさせます。オープニングナンバー「魔法にかけられた少女」が始まると、KIINA.の歌声が空間を切り裂き、会場の雰囲気が一瞬にして変わります。
続いて「薔薇 VOLCANO」では、「自由奔放に我が舞台舞い踊れ」というフレーズに合わせて、演者は自由に歌い、舞台を駆け回ります。また、「デキヤシナイ」や「Jeanne d'Arc~聖女の微笑み~」では、KIINA.の力強いメッセージがダンスと共に届けられ、客席の熱気は最高潮に達しました。
表現豊かなパフォーマンス
さらに、檻の中の椅子に腰掛けて登場した「確信」では、KIINA.が観客に向けて言葉を放つ様子が印象的でした。「明日が来ないとしたら、今日が最期だとしたら」という強烈なメッセージが観客の心に響きます。演出効果も相まって、強さと妖艶さが共存する印象的なパフォーマンスが展開されます。
続いての「ラ・マスカレイド」では4人のダンサーと共に、エモーショナルな楽曲を披露。コーラスとの掛け合いが印象に残る「雷鳴」では、観客がその迫力に圧倒される様子が見受けられました。KIINA.は、父との思い出を歌にした「はじまり」のコーナーで、スパンコールスーツに着替え、優しい歌声でバラードを奏でます。
観客との一体感
中盤では、アコースティックバージョンの「白睡蓮」を切々と歌い上げ、聴く者の胸を締め付けます。「暴れ海峡」では、ポップスと演歌が融合した「ネオ演歌」を披露し、KIINA.の圧巻の歌声がドラマティックな世界を構築。続いて「自鳴琴」では、激しい曲調が印象的で、観客がその迫力に惹きつけられます。
クライマックスには、レオパード柄のセクシーな衣装に着替え、「Party of Monsters」や「限界突破×サバイバー」で、観客は一体となり熱狂。KIINA.と観客が共鳴し、歓声が響き渡ります。
感動のフィナーレ
アンコールでは、「ハニカムシステム」から始まり、軽快なポップソングが観客の心をつかみます。「キニシナイ」では、SNSの危うさに対し、目を見て話そうというメッセージが盛り込まれています。
最後にKIINA.は、両親との思い出を語り、感謝の気持ちを込めた「命の約束~16436日」を披露。その瞬間、会場全体が感動に包まれます。「生命ある限り、歌い続けます」との力強いメッセージが客席に投げかけられ、ライブは幕を下ろしました。
この日の2時間は、涙と笑顔に包まれた特別なものであり、観客は新たなKIINA.の世界をしっかりと受け止め、次のステップへと期待を馳せています。夏から始まるコンサートツアーの情報も発表され、今後の活躍にも目が離せません。