「IT Japan Award 2025」で富士フイルムがグランプリを受賞
2025年の「IT Japan Award」が発表され、富士フイルムホールディングスがグランプリに輝きました。このアワードは、優れたIT事例を表彰し、成功事例を広く共有することを目的としています。
主催するのは、ITプロフェッショナル向けの情報誌『日経コンピュータ』。これまでに多くの企業や団体が受賞し、今年で19回目を迎えました。審査は、経営革新や業務改革への貢献度、システム構築の独創性、採用技術の先進性を基準に行われました。
富士フイルムの成果
富士フイルムホールディングスの受賞理由は、サプライヤー連携管理システムの刷新です。300社、3万点の製品を対象とした同社の管理システムは、ブロックチェーン技術を活用し、透明性を確保すると同時に、情報伝達の負担を10分の1に軽減することに成功しました。これにより、サプライヤーとの連携がさらにスムーズになりました。
準グランプリと特別賞の受賞者
準グランプリにはSustainable Shared Transport株式会社が選ばれました。この企業は、ヤマトHDの子会社として共同輸配送のマッチング支援システムの構築に成功しました。また、特別賞には伊藤忠商事、サントリーホールディングス、マツモトプレシジョン、明治ホールディングス、KDDIが選ばれ、それぞれが独自の取り組みを評価されました。
- - 伊藤忠商事株式会社:急進的なデジタル変革を実施。
- - サントリーホールディングス株式会社:現場の人材育成による100のアプリの開発を実現。
- - マツモトプレシジョン株式会社:製品ごとのCO2排出量算出に挑戦。
- - 明治ホールディングス株式会社:レガシーシステムの完全撤廃を目指す。
- - KDDI株式会社:情報秘匿のためのデータクリーンルームを推進。
審査委員について
審査は、IT業界の著名な専門家で構成された委員会によって行われました。委員長を務めた日経コンピュータ編集長・玉置亮太氏を筆頭に、情報システム学会会長の伊藤重隆氏、日本情報システム・ユーザー協会常務理事の島健夫氏、情報処理推進機構の田中秀人部長らが審査に参加しました。
まとめ
「IT Japan Award 2025」は、今後も企業のIT活用事例を広く知ってもらうことで、ビジネスの発展に寄与することを目指しています。受賞企業が見せた挑戦により、ITの未来が切り拓かれることを期待しています。興味のある方は、より詳細な情報について日経クロステック編集部までお問い合わせください。