ベルンド・ケストラーが教える新しい透かし編みの魅力と技術

新しい透かし編みの魅力

日本文芸社より、2月12日に出版される『ベルンド・ケストラーのいちばんわかりやすい透かし編み』は、ドイツ出身のニットデザイナー、ベルンド・ケストラー氏がその技法を伝授する一冊です。透かし編みとは、エレガントで軽やかな模様であるレース編みのことを指し、視覚的にも楽しめる技法です。この書籍では、99種類の模様とその技術を詳しく紹介しています。

透かし編みの基礎と応用

透かし編みは主に、表編みと裏編みを組み合わせた作品を特徴としています。「かけ目」や「減らし目」を使い、独特の模様を生み出すことができます。特にケストラー氏が提案する技法は、編み物を楽しむ上でのアクセントとなり、軽快な印象を与えるのが魅力です。

彼の透かし編みは、棒針の3～5号を用いるため、初心者でも扱いやすくなっています。また、大きなアイテムを作る際には輪針を使うことが推奨されています。この新しいスタイルの透かし編みは、季節に関係なく楽しむことができ、ショールや軽やかなマフラーなど多様な作品に応用が可能です。

彩り豊かな模様の数々

「Leaf」「Diamond」「Triangle」「Wave」といった4つのカテゴリーに分かれた55種類の透かし模様は、ひと味違った印象を与えるものばかりです。特にケストラー氏が得意とする色の組み合わせは、この書籍を一層魅力的にしています。従来のレース編みが多く単色であったのに対し、本書ではグラデーションやビタミンカラーといった色使いが採用されています。このアプローチにより、より個性的な作品を生み出すヒントが得られるでしょう。

手順が明確に示された写真と動画

本書の特長の1つは、大きく見やすいプロセス写真が豊富に掲載されている点です。実際の編み方は、写真と共に確認できますので、初心者でも安心して学ぶことができます。また、重要なパートにはケストラー氏自身の解説動画も用意されており、編み手が理解しやすいようになっています。

便利な情報の充実

書籍には、編み始める前に知っておくと便利な情報も含まれています。例えば、編み目が見やすいコットン糸を使用したスワッチを使った練習方法など、初心者に優しいアドバイスが満載です。これにより、安心して新しい技術に挑戦できる環境が整えられています。

ベルンド・ケストラー氏について

ベルンド・ケストラー氏は、ニットデザイナーとして多彩な経歴を持ち、12歳から独学で編み物を始めました。1998年に日本に来て以来、様々な編み物教室で講師を務めています。その活動は地域貢献にも及び、東日本大震災後には「Knit for Japan」というプロジェクトを立ち上げ、被災地の方々を支援しました。彼の作品は、単に技術を超えて、編み物を通したコミュニケーションを生む重要なものであるといえます。