原田マハ著『永遠をさがしに』、発売10年目にベストセラーの快挙！

感動の音楽ドラマ『永遠をさがしに』が再び注目を集める

原田マハ著の小説『永遠をさがしに』が、2025年9月18日の重版で累計8万部を突破しました。この作品は、2016年の発売からちょうど10年を迎え、改めてその魅力が世間に認識されています。書店担当者の熱意に支えられ、この異例のベストセラーが実現したのです。

音楽と家族の物語

物語の中心となるのは、世界的な指揮者の父と16歳の少女・和音。彼女の元に型破りな新しい母が現れ、かつてチェリストだった彼女は秘密を抱えています。親子の葛藤や和解、友情、愛情といったテーマが描かれ、感動の奇跡が訪れる様子が心に響きます。「聞こえる？お母さん。これが、あたしの音――」という和音の言葉は、彼女の心の成長を象徴しています。

「この物語は、おもしろいだけではない。もうちょっと複雑で、面倒くさくて、だいぶ熱い」と、著名な作家の宮下奈都さんも賛辞を送っています。音楽が醸し出すドラマチックな雰囲気は、多くの読者の心を掴んでやみません。

書店での魅力的な展開

特に今年は、八重洲ブックセンターや有隣堂、丸善といった書店が熱心にこの本を推奨しており、手書きのPOPでの応援が広がっています。書店側の努力によって、今年だけで8度の重版が行われ、多くの新たな読者がこの作品に触れる機会を得ました。書店担当者の熱意が、ベストセラーを生んだのです。

著者・原田マハの経歴

原田マハは1962年に東京で生まれました。関西学院大学と早稲田大学で学び、後には伊藤忠商事や森ビルの美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館での勤務を経て独立。彼女は2005年に「カフーを待ちわびて」で作家デビューし、その後も『楽園のカンヴァス』で受賞したり、多数の作品を発表したりしており、確固たる地位を築いています。

書誌情報と購入方法

『永遠をさがしに』は河出文庫から刊行されており、初版は2016年2月8日に発売されました。現在、最新重版は2025年9月18日に行われています。価格は税込み770円で、電子書籍版も販売中ですので、気軽に楽しむことができます。

この物語を読んだことがある人も、まだ関わったことがない人も、音楽を通じて描かれる深い人間ドラマにぜひ触れてみてください。心を打つ感動が、あなたを待っています。