見えない生きづらさ
2025-09-26 17:58:53

増加する「見えない生きづらさ」へのアプローチが新たに登場!

増加する「見えない生きづらさ」への新たなアプローチ



近年、内閣府の調査によると、日本国内にはおよそ146万人が「ひきこもり状態」にあるとされています。ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)といった外からは見えにくい障害を持つ方々が増加し、人々は日常生活で「生きづらさ」を感じている状況です。朝起きられない、対人関係が煩わしい、外出することが億劫になる…。そんな悩みを抱える方々が年々増加しているのです。

このような背景を踏まえ、2025年9月26日に発売される『ゆるこもりさんのための手帳術』では、そうした困難を抱える人々に向けて、手帳を活用した心の整理法を提案しています。

著者の体験から生まれた本書



本書の著者である熊野賢氏は、自身も10代の頃から朝起きることができなかったり、社会とのコミュニケーションに苦しんだ経験を持っています。彼は、こうした経験から得たものを基に、「できない自分」を責めるのではなく、日々の小さな成功に目を向ける重要性を説いています。彼自身も「がんばれない自分」に悩む中で、他の人に対して「ひとりじゃないよ」というメッセージを伝えたいという強い思いを抱くようになりました。

本書は、単なる自己啓発書ではなく、生活の中での小さな達成や気づきを手帳に記録することで、自己を受け入れ安心感を積み重ねていくためのツールとなることを目指しています。また、人が抱える「生きづらさ」は当事者だけでなく、その家族や支援者にとっても重要なテーマです。手帳を通じて自己理解を深めることで、よりスムーズなコミュニケーションが実現でき、誤解や不安を和らげるひとつの手段として機能するでしょう。

書くことで心が軽くなる



本書で提案されている手帳術は、日々のタスク管理だけでなく、心の整理のためのものでもあります。「今日できた小さなこと」や「心が動いた瞬間」、「少しだけ前に進んだ自分」を記録することで、自己肯定感を少しずつ築いていくことが可能です。

たとえば、外出に苦しむ日でも、「ベッドから起きた」、「好きな音楽を聴けた」、「挨拶ができた」といった小さな出来事に目を向けることで、自己評価が上がり、心の安定につながるのです。書くことによって、自分の「できたこと」を見える化し、日常の中で安心感と心の余裕を育むことができるのです。さらに、手帳は自己表現のツールとしても活用され、絵や色を用いて感情を表現することが可能です。

熊野氏は、『できない自分』に焦点を当て続けるのではなく、『できた自分』に光を当てることが、人生を変える重要な要素であると語っています。このシンプルな行動が、日々の小さな成功体験を積み上げ、安心感と自己肯定感を育むための基礎となります。

著者からのメッセージ



熊野賢氏は、「できないことに目が向くと、自分を責めがちでした。そんな時期を経験したからこそ、この本で『ひとりじゃないよ』というメッセージを届けたいと思います。予定を書けなくても、少しでもできたことがある。それに目を向けるだけで、人生は変わります」と語ります。

本書は、手帳を通して自己理解を深め、社会との関係構築を助ける一冊でもあります。手帳術を日常に取り入れることで、「生きづらさ」を和らげる一助となることでしょう。

目次


1. 手帳をあなたの大切なパートナーに
2. 手帳を「楽しく続ける」ために必要なこと
3. なぜ普通の手帳ではうまくいかないのか?
4. 手帳をあなたのパワースポットに
5. 「感情豊かな自分になる」ために必要なこと
6. 応用編さらに手帳を活用するためのアイデア集

書誌情報


  • - 書名:『ゆるこもりさんのための手帳術』
  • - 著者:熊野 賢
  • - 定価:1,650円(税込)
  • - 発売日:2025年9月26日
  • - 発行:ぱる出版
  • - 判型:四六判/208ページ
  • - Amazonリンク:こちらから

著者プロフィール


熊野賢は、ReSowホールディングス株式会社の代表取締役であり、10代から起立性調節障害に苦しんできました。19歳で起業し、36歳で福祉事業に踏み出し、今では全国で障害福祉事業を展開しています。自身の経験を生かし、「生きづらさを抱える人の居場所づくり」に力を注いでいます。


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