柚木麻子の『BUTTER』がイギリスの金賞を受賞
日本の作家、柚木麻子さんの小説『BUTTER』が、イギリスの「The Bestseller Awards 2026」においてGold Awardを受賞しました。これは、英国内での書籍販売データに基づいて最も売れた書籍を表彰するもので、シルバー認定が25万部、ゴールド認定が50万部に達した書籍に与えられます。この受賞により、特にイギリス版の人気が一層高まることが期待されています。
じつは『BUTTER』は、イギリス版の出版が行われる2024年2月までに、全世界で累計150万部以上のセールスを記録しており、そのヒットはいまや世界的現象となっています。このことを記念して、書店では日英リバーシブルカバーが販売されており、ますます関心が集まっています。
小説『BUTTER』の内容とは
『BUTTER』は、男たちの財産を奪い、殺害した容疑で拘置されている「カジマナ」こと梶井真奈子を中心に展開する物語です。週刊誌記者の町田里佳が、彼女と面会を続けるうちに、梶井の美食への熱意とともに自らの人生観が変わっていく様が描かれています。梶井が口にする「フェミニストとマーガリンが許せない」という発言は、彼女のキャラクターを如実に表現しており、読者に深い印象を残します。
物語は、男性優位の社会に対して疑問を呈しながら、ルッキズムを内面化している現代社会の中で、自己ケアと連帯の重要性を問いかけるものです。社会派の長編小説として、各メディアからも絶賛されています。
著者の背景
柚木麻子さんは、1981年に東京に生まれ、2008年にオール讀物新人賞を受賞したのち、2010年に小説『終点のあの子』でデビューを果たしました。以降、様々な作品を発表し続け、特に『ナイルパーチの女子会』での山本周五郎賞受賞はその名声を不動のものにしました。作品には『私にふさわしいホテル』や『ランチのアッコちゃん』など多岐にわたるジャンルが含まれており、そのストーリーテリングの巧みさには定評があります。
世界的な評価の高まり
2026年1月には、イギリス版の翻訳者ポリー・バートンさんが来日し、柚木さんとの対談イベントが開催されました。このイベントは、読者との交流を深め、『BUTTER』への関心をさらに強める機会となりました。
このように、柚木麻子による『BUTTER』は、国境を越えた人気を得ており、その内容は多くの人々に共鳴するテーマを持っています。ぜひ、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。興味深い内容から、あなた自身の考えを深めるきっかけになるかもしれません。