相川七瀬がブラジルを訪れJICAとともに国際協力の現場を探る
今年の11月10日(月)、日本とブラジルの友好交流親善大使である相川七瀬さんが、ブラジルで行われるCOP30(国連気候変動枠組条約第30回締約国会議)の開催に合わせて、JICAとのコラボレーションによるドキュメンタリー動画「相川七瀬×JICAブラジルプロジェクトの現場から」が公開されました。全3本にわたるこのシリーズでは、相川さんがブラジルの実情を直接目の当たりにし、そこから何を感じ、学んだのかを追っています。
このプロジェクトは、日本とブラジルの外交関係樹立130周年、そして相川さんのデビュー30周年を祝し、ブラジルの日系社会における相川さんの音楽がどう受け入れられているかを通じて、両国の文化交流の深化を図るものでもあります。
第1弾:「アマゾン違法森林伐採現場で見たものとは?」
アマゾンは「地球の肺」とも称され、大量の二酸化炭素を吸収しています。しかし、違法伐採が進む現実があることは否めません。この第1弾では、相川さんがアマゾンの違法森林伐採の現場を訪れ、その背後にある社会的な問題に目を向けます。JICAとJAXAが協力して進めている衛星データを活用した森林保全の取り組みも紹介しながら、相川さんは現場の様子を目の当たりにし、関係者へのインタビューを通じてその重要性を再認識します。
第2弾:「日本の交番がブラジルに!?」
第2弾では、ブラジルの治安改善のために導入された日本式の「交番システム」に焦点を当てます。相川さんはサンパウロ市内の交番を訪れ、市民と警察官の交流の様子を見学。日本の地域警察のノウハウがどのようにブラジルに適用されているのかを探ります。さらに、独自の進化を遂げたブラジルの交番における活動や、他の国への導入状況についても触れています。
第3弾:「日系社会がつなぐブラジルと日本」
ブラジルには270万人もの日系人が住んでいます。この第3弾では、相川さんが日本人街「リベルダージ」を訪れ、ポップカルチャーや食文化がどのように融合しているのかを探ります。しかし、日系コミュニティが抱える世代交代の課題についても深く考察。相川さんは、若者が日本の文化に対して興味を持ってもらうために何ができるかを模索し、日系社会の未来について真摯に向き合います。また、相川さんが現地で「夢見る少女じゃいられない」を歌唱し、世代を超えて交流する様子も収められています。
どこで見ることができる?
このすべての動画は11月10日から公開されています。視聴は以下のリンクから可能です。
相川七瀬さんは、90年代を代表するシンガーとして知られ、その魅力を保持しつつも、民俗学や神事文化の研究にも取り組んでいます。このプロジェクトを通じて、地球環境や国際関係について考えを深めるきっかけを提供しています。