芥川賞候補作
2025-12-11 08:36:23

坂本湾のデビュー作『BOXBOXBOXBOX』が芥川賞候補に!新たな労働の姿を描くサスペンス

坂本湾のデビュー作『BOXBOXBOXBOX』が芥川賞候補に



今年の文藝賞を受賞した坂本湾のデビュー作『BOXBOXBOXBOX』が、名高い第174回芥川龍之介賞の候補作品に選ばれました。この小説は、今年11月17日に刊行され、早くも話題を集めています。

『BOXBOXBOXBOX』のストーリー



物語の舞台は、薄霧の立ち込める宅配所。そこで働く作業員たちの中でも、特に安という主人公が描かれます。安は一日中無言で荷物を仕分ける日常に没頭しながらも、箱の中身を妄想することで作業を過ごしています。しかし、その妄想から得た欲望が彼の心を蝕んでいくのです。

ある日、禁断の箱の中身を覗くことに成功すると、彼の前に次々と現れる異常な出来事が彼の視界を覆います。このサスペンスは、安の心理に潜む禁断の衝動を鮮烈に描き、「私」であることを求められない労働環境での自己を保つ難しさを浮き彫りにします。

評価と重版



『BOXBOXBOXBOX』は、デビュー作にも関わらず今までにない不気味さとリアリズムが融合された作品であり、第62回文藝賞選考委員たちからも絶賛を受けました。その圧倒的な力は、刊行からわずか2週間で重版が決定されるほどの影響力を持っています。いかに現代の労働が形成されているかを考えさせられるこの物語は、読者に深い余韻を残します。

実際の読者の声



全国の書店員からも強い支持が寄せられ、「人が狂っていく過程を目撃する心地」や「のめり込まずにはいられない物語」との感想も多く、作品の力を証明しています。

特に、読者からは「開けてはいけない箱を覗いた衝撃的な体験」と評され、内面の深淵を描写することで多くの共感を得る作品に仕上がっています。

作者について



坂本湾、1999年生まれの26歳。沖縄・宮古島で生まれ、後に福岡県と北海道で育ちました。『BOXBOXBOXBOX』で第62回文藝賞を受賞した実力派の新進作家です。

さらなる展開



芥川賞ノミネートを記念して、本書の冒頭が特別公開されています。選考会は2026年1月14日に開催予定で、今後の展開がますます楽しみです。ぜひこの機会に、坂本湾の独創的な世界観に触れてみてはいかがでしょうか。

こちらをクリックして冒頭を無料で読む!

介在する不安や欲望と向き合うことで、現代の労働の姿を深く考えさせる『BOXBOXBOXBOX』。これからの続報にもぜひご注目ください。


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