日本の機械産業の真髄を探る新刊『機械ビジネス』が発売！

ニッポンの機械産業を知る新刊『機械ビジネス』とは

2025年6月27日、株式会社クロスメディア・パブリッシングから待望の書籍『機械ビジネス』が発売されました。著者は、産業ジャーナリストの那須直美氏。彼女は20年以上にわたって機械工業の取材を続けており、その経験を基に日本の技術力を支える機械産業の全貌を詳細に描いています。

本書では、工作機械やロボット、宇宙開発、医療機器など、私たちの生活に不可欠な機械技術の進展を追いかけ、カーボンニュートラル時代におけるこれら産業の可能性についても触れています。現場での豊富な取材をもとに「機械工業の本質」を分かりやすく解説し、一般にはあまり知られていない機械工業の重要性と魅力を伝えます。

機械工業の重要性

機械を動かす技術は、我々が日常生活で使用する製品に直接的に影響を与えています。日本の高度経済成長期において、「模倣から創造へ」という変革がなされた背景には、機械工業の貢献があったことを本書では明らかにしています。工作機械という「機械を作る機械」が日本の技術発展を支え、新たな技術革新が生まれてきた歴史を失わずに記憶することが、未来を見据えるために重要です。

本書は、過去から現在にかけての機械工業の歩みを理解するための道しるべとなるでしょう。これまでの変遷と現代の技術、さらには今後の展望についても詳細にまとめられています。

カーボンニュートラル時代と機械産業の未来

現在、機械産業はカーボンニュートラルへの取り組みが進められており、特に自動車や航空機産業では重大な変革が発生しています。水素燃料や電動化技術の開発はその一例です。また、建設機械の分野では月面拠点の構築に向けた新技術の開発が進行中です。これにより、地上の建設技術も進化を遂げています。

機械工業は、ロボットや医療機器においてもその役割を拡大しており、環境技術の進化とともに新しい可能性が開かれています。著者は、これらの進展に関する最新事例を交えながら、機械工業の今後の役割を考察しています。

誰に向けての書籍か

『機械ビジネス』は、機械産業に興味のあるすべての人に向けた一冊です。特に、以下のような方々におススメです。

- 機械工業に従事している方や、これから就職を考えている方
- 製造業の経営者・技術者・営業担当者
- 機械工学を学ぶ学生や研究者
- 日本の製造業とその未来について知りたい方
- 産業競争力に関心のあるビジネスパーソン

本書の構成

本書は、全9章から構成されています。
1. 歴史から学ぶ機械ビジネスの世界
2. 工作機械から学ぶものづくりの世界
3. 機械加工から学ぶ金型・部品と材料の世界
4. 現場から学ぶロボットの世界
5. 輸送用機械から学ぶテクノロジーの世界
6. 建設機械から学ぶインフラ整備の世界
7. 宇宙開発から学ぶ機械産業DXの世界
8. 医療・情報通信機器・時計から学ぶ超精密加工の世界
9. 世界情勢から学ぶこれからの機械ビジネスの世界

著者について

那須直美氏は、インダストリー・ジャパンの代表であり、20年以上にわたって機械工業の現場での取材を行ってきました。彼女は、業界における革新や企業の取り組みをリアルに伝えるドキュメンタリーの表現者としても知られています。

新たな機械産業の潮流を知りたい方は、ぜひ『機械ビジネス』を手に取ってみてください。