超感覚の世界
2025-12-23 11:57:02

人間の感覚を超える「超感覚」についての傑作ノンフィクションが評価される

不思議な感覚が詰まった一冊



イギリスの著者ジャッキー・ヒギンズが手掛けた『人間には12の感覚がある動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー』が、年末恒例の選考で翻訳者や編集者から高く評価され、第2位に選ばれました。この科学ノンフィクションは、私たちが知っている五感以外にも、意外に多くの「超感覚」を持つことを、動物たちの視点から解き明かしています。

本書は株式会社文藝春秋によって2023年7月に刊行され、その後もさまざまなメディアで取り上げられるほどの注目を集めています。特に、リチャード・ドーキンス氏による「われわれの想像を遥かに超える、不思議で奇妙な世界が描かれている」との評価は、多くの読者の興味を引きました。

多様な感覚の紹介



本書の魅力は、様々な生物が持つ不思議な感覚にあります。例えば、モンハナシャコは人間の4倍もの光受容体を持ち、視覚的に驚くべき体験をもたらします。また、ホシバナモグラは22の突起を持つ鼻で、周囲の状況を理解する能力を持っています。ナマズは全身に味蕾を持ち、その感覚で空間を把握します。

そして、時間を認識するクモの「視」力も興味深い要素です。これらの例はすべて、科学の最前線で進められた研究成果によって明らかになったものであり、人間が見過ごしている感覚の豊かさを教えてくれます。

感覚の研究成果



さらに、ナミチスイコウモリが血を分け合う時のグルーミングの効果など、人間社会にも通じる心理学的な視点を持つ研究も引用されています。人間が持つ感覚の枠を超えた体験は、まさに新たなパラダイムの扉を開くものです。

推薦の声



著名な専門家たちも本書を推奨しています。霊長類学者の山極壽一氏は「人間の五感以外にこれほど多くの驚くべき感覚があることを、本書は教えてくれる」と語り、鈴木俊貴氏は「感覚器官の可能性には驚かされるばかり」とその奥深さを認めています。

本書の要点



本書は、科学者たちが多年にわたって挑戦し続けてきた研究成果を集約したもので、地球上の多様な生命からの「感覚」に焦点を当てています。動物たちの不思議な感覚を通じて、私たち自身の感覚の限界を乗り越え、豊かな世界観を育む手助けをしてくれます。私たちの内なる感覚を引き出す一冊として、多くの人に読まれることが期待されています。

書誌情報


  • - 書名:『人間は12の感覚を持つ動物たちに学ぶセンス・オブ・ワンダー』
  • - 発売日:2025年7月24日(水)
  • - 判型:四六判並製
  • - 定価:2,860円(税込)
  • - ISBN:978-4-16-391998-0

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