ヤマハが事業移管
2025-10-09 15:34:52

ヤマハがスタインバーグのハードウェア事業を引き継ぎ、新たな展開へ

ヤマハ、スタインバーグのハードウェア事業を引き継ぐ



ヤマハ株式会社は、100%子会社であるSteinberg Media Technologies GmbH、通称スタインバーグが展開してきたハードウェア製品事業を自社に移管することを発表しました。この移管により、ヤマハはスタインバーグブランドのハードウェア製品の開発・企画機能を引き受け、以後はヤマハブランドとして商品を展開する予定です。これにより、スタインバーグはソフトウェアの開発と販売に専念し、ハードウェアとソフトウェア双方のシナジーを高め、ユーザーにさらなる音楽制作体験を提供していきます。

スタインバーグの歴史と革新



スタインバーグは2005年にヤマハグループに加わり、以来、音楽制作における重要なプレーヤーとして位置づけられてきました。特に2008年に発売されたDSP内蔵FireWireオーディオインターフェース「MR816」や、DAW専用コントローラー「CC121」は、その使いやすさから多くのユーザーに支持されてきました。これらの製品はプロの音楽スタジオからアマチュアクリエイターに至るまで、高い品質と信頼性を提供し続けています。

さらに、USBオーディオインターフェース「UR」シリーズやエントリーモデル「IXO」シリーズにおいても、その性能は高く評価されており、幅広いラインナップを通じて多くのクリエイターに利用されてきました。

ハードウェア事業の未来



今回の事業移管を受け、スタインバーグは「Cubase」や「Nuendo」といったソフトウェアの開発に全力を注ぐことになります。また、スタインバーグブランドで展開していたハードウェア製品「IXO12」「IXO22」「UR22C」「UR44C」は、ヤマハブランド名にリブランドされ、同スペックで再発売される予定です。この変更によって、ユーザーは引き続き高品質な製品を利用できる一方で、スタインバーグの魅力的なソフトウェアを楽しむこともできます。

時間をかけた移行とサポート



その他のスタインバーグブランドのハードウェア製品は段階的に販売を終了する計画ですが、既存の製品に関しては当面の間、定期的なサポートとドライバの提供が行われるとのことです。この移管を通じて、ヤマハとスタインバーグはそれぞれの専門性を生かしつつ、より良い製品の開発に向けて連携していく考えです。

ヤマハは、ハードウェアとソフトウェアの開発における役割分担を明確にし、両社のリソースを最大限に活用することで、更なる信頼性や創造性、操作性に優れた製品とサービスを提供していくことを目指しています。ユーザーは今後、さらなる音楽制作の体験の向上に期待が高まります。

このように、今後のヤマハとスタインバーグの取り組みがどのように進化していくのか、音楽制作市場の動向にも目が離せません。


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