新しいテレビの形を提案する「ABEMA」が新たな一歩を踏み出します。2025年12月26日から、次世代アニメクリエイターと連携し、オリジナルアニメ作品を生み出す「Project PRISMation」を立ち上げるとの発表がありました。
ABEMAはこれまでに、多くの人気アニメ作品の配信に加え、『声優と夜あそび』や『SHIBUYA ANIME BASE』などのオリジナル番組も放送。加えて、国内最大級のアニメイベント『ABEMAアニメ祭』を開催するなど、アニメの魅力を多角的に発信してきました。特に『SHIBUYA ANIME BASE』では、業界のクリエイターへのインタビューや、インディーアニメに関するトークイベントを実施し、クリエイターたちの声を届けてきたのです。
そんな中で発表された「Project PRISMation」は、個人や小規模なアニメチームと共に、心に残る物語を創作することを目的としています。プロジェクト名の「PRISM」は、プリズムを通すことで多彩な色を生み出す様子を表し、アニメーションの豊かさを示しています。
初回参加クリエイターには、タイのアニメーターZemyata、武蔵野美術大学の卒業生たちで構成されたうぐいす工房、そしてベトナムのクリエイターユニットrapitusが名を連ねています。これらのクリエイターたちは、それぞれ異なる視点でアニメーションのパイロットフィルムやショート動画を制作します。
具体的な作品は、2026年1月16日から3週にわたり、ABEMA及び「Project PRISMation」の公式SNSで公開予定です。
- - 『Poppin-Play Kitchen』(Zemyata)
- - 『Gluttomy』(rapitus)
- - 『ザ・ホラーズ・ホラー・ホーム』(うぐいす工房)
これらの作品発表に際して、1月16日には『SHIBUYA ANIME BASE』内で特集コーナーも設けることが決定しています。
今後、このプロジェクトは継続していくことが発表され、毎年新たなクリエイターとのコラボレーションが期待されています。また、2026年5月頃には国内外からの企画公募を新たに始める計画もあるようです。
ABEMAを運営するサイバーエージェントは、クリエイターの情熱と創造性を重視した「クリエイターファースト」の姿勢を持ち、プロジェクト参加クリエイターを全面的に支援し、視聴者に新たなアニメとの出会いを提供していく方針です。
さらに、各クリエイターの詳細にも目を向けると、Zemyataはタイのインディークリエイターながら、アニメーションミームを手がけてきた経験を持つ注目のアニメーター。彼は初めてのセリフ主体の作品に挑戦し、ホラーの要素も取り入れた作品に期待を寄せています。
一方、rapitusは、最近卒業したクリエイターたちによって結成されたチームで、独立した実験的なアニメーションを追求し続けています。彼の今後の作品が楽しみです。
そして、うぐいす工房は武蔵野美術大学出身のメンバーから成るアニメーション制作集団で、独特なスタイルを生かしたホラー要素をユーモラスに描く作品に注目が集まります。
「Project PRISMation」を通じて、ABEMAはクリエイターたちの才能を育てる場を提供し、アニメーションの可能性を広げる新たな挑戦に乗り出します。公式のSNSやサイトでも随時、新しい情報が発表される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。