日本発コンテンツの新たな物販催事、東京アニメセンターからスタート
表現の幅が広がり続ける日本のアニメやマンガ、VTuberといったコンテンツは、国内外での人気を誇っています。しかし、現状の海外市場では、正規商品よりも海賊版や偽造品が多数流通している状況が見受けられます。こうした背景に対処するため、大日本印刷株式会社(DNP)は、一般社団法人日本動画協会とともに新たな取り組みを開始しました。東京アニメセンターを起点として、国内外での販売イベントを同時に実施し、正規商品の流通基盤を強化することを目指します。
海外市場への進出
その第一弾として、2026年4月9日から5月10日にかけて、東京の拠点「東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYA」で開催される『Sameko Saba&海月雲ろあ POPUP STORE 海神祭』が、同時期に米国・サンフランシスコの「Tokyo Anime Center in SAN FRANCISCO」でも展開されます。これは国内で企画されたテーマを、米国においても再現するイベントです。DNPはこの取り組みによって、正規商品をファンに提供する環境を整えることを目指しています。
正規商品の流通の必要性
日本のコンテンツは、SNSや配信サービスを通じて多くのファンを抱えていますが、アメリカ市場の課題として、正規商品の流通が不十分であることが挙げられます。これにより、版元の収益が還元されづらくなっています。DNPは、製造から販売、流通までを一貫して行う体制を整えることで、この問題に立ち向かっています。この新たな流通基盤は、日本のコンテンツが持続的に成長するために欠かせないものとなるでしょう。
同時開催の取り組み
具体的には、日本と米国の「東京アニメセンター」を結びつけ、同一コンテンツに関連した物販催事を展開します。第一弾となる催事では、日本でデザインされたオリジナルグッズやフォトスポットを設置し、米国専用の企画も用意されています。また、国内外のニーズに応じたローカライズも施し、グローバルに適応した催事モデルを構築します。さらに今後は、米国の他10ヶ所以上での開催も予定しており、アジア圏での巡回も見込まれています。
現地の生産体制
DNPは、米国市場に特化した製造及び販売のための現地体制を整備しています。これにより、商品の供給スピードや需要に応じた柔軟な対応が可能となり、正規商品をファンに届けることが容易になります。また、現地ECサイトとも連携し、店頭だけでなくオンラインでも正規商品の購入機会を増やす努力をしています。
未来に向けた展望
2024年4月には、サンフランシスコに海外初の「東京アニメセンター」がオープンし、北米での拠点が拡大していく予定です。その先には、さらなる多様な体験型コンテンツの展開が計画されています。DNPは、日米の「東京アニメセンター」を中心に、全方位から日本のアニメ、マンガ、VTuber関連商品を広め、コンテンツのグローバルビジネス推進を図っていくことを目指しています。2028年度には、関連事業の売上を20億円にまで拡大する目標を掲げています。
この新たな試みが日本発のコンテンツの可能性をさらに広げ、正規商品の流通が安定化することを期待しています。