KERACROSS「消失」開演
2025-01-21 12:30:33

KERACROSS第六弾「消失」東京公演がついに開演!新たな魅力を披露

KERACROSS第六弾「消失」東京公演開幕



2025年1月18日、東京の新宿・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて、連続上演シリーズ《KERA CROSS》第六弾『消失』が開幕しました。このシリーズは、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が手がけた戯曲を、異なる演出家たちが新たに解釈し上演するもの。過去の作品の再演ではなく、常に新たな視点が加わることで、舞台に新鮮な息吹が吹き込まれています。

『消失』は、KERAが主宰する劇団、ナイロン100℃で2004年に初演された人気戯曲であり、2015年にも再演されました。これまでに国内外のさまざまなカンパニーでも上演され、その独特の色合いで多くの観客を魅了してきました。今回の演出を担うのは、過去に『カメレオンズ・リップ』や『室温~夜の音楽~』の演出を手がけた河原雅彦氏です。

物語は、クリスマスの夜、兄弟の暮らす家に集まった6人の人々が引き起こす“善意”の歪みを描いています。それによって、彼らの平穏な日常が徐々に崩壊していく様子が不気味でありながらも、時にコミカルに表現されます。劇団公演に登場した豪華なキャストたちが、それぞれに色を添えることで、際立つ笑いと恐怖のコントラストが実現しました。兄チャズを演じる藤井隆、弟スタンリーを演じる入野自由、ジャック役の岡本圭人、ドーネンを演じる坪倉由幸、想いを寄せる女性スワンレイク役の佐藤仁美、そして家に間借りしてきたネハムキン役の猫背椿。彼らのチャーミングな演技が、本作特有の独自の雰囲気を生み出しています。

河原の演出によって、戯曲はまさに異なる表情を見せています。以前の公演が持つ重厚感から一新し、色鮮やかで時代に即した感触が感じられます。観客は演じられるディストピアに、より身近さを感じることで、物語に没入すること間違いありません。これまでのKERA戯曲が持つ人間讃歌の側面が、さらに深みを持つ作品に仕上がっているのが印象的です。

音楽や舞台美術、照明などのスタッフワークも、物語の奥行きを与える重要な要素として機能しています。『消失』の内容に対するクールさが、逆にロマンティックなエンターテインメントへと昇華され、観客の心を掴むでしょう。開幕直前に映画界の巨匠デイヴィッド・リンチが亡くなったことが報じられましたが、KERAは彼の影響を自身の作品にも垣間見ることができるかもしれません。

東京公演は2月2日まで続き、その後は大阪・サンケイホールブリーゼにて2月6日・7日に上演が予定されています。当日券は公演の1時間前から販売されるので、チャンスを逃さずにぜひ劇場でその迫力を体験してください。

キャストと演出家からのコメント


オープニングを迎えるにあたり、演出家河原雅彦は、「この作品は非常にヘビーですが、コメディ要素もたくさんあるので、一度に二度美味しい体験を提供します。ぜひ劇場で体感してください。」と語っています。
チャズ役の藤井隆は、「緊張の中で開幕を迎えました。必死で頑張りますので、ぜひ見に来てください!」と意気込みを語り、一方でスタンリー役の入野自由は「ようやく開幕です!演劇ならではの楽しさを皆さんに届けたいです」と興奮を隠しません。

このように、魅力いっぱいの『消失』は、観客を自らの足で触れてみたくなる作品に仕上がっています。ぜひ劇場でその迫力と人の繋がりを感じ取ってください!


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