新たなサスペンスの幕開け『罠』
キャサリン・ライアン・ハワードの新作『罠』が、5月28日に新潮文庫から刊行されます。本書は、名作の数々を生み出してきた著者の最新作だけあって、非常に注目されています。驚きをもたらす構成力と卓越した物語展開で、今やサスペンス小説の新女王と称されるハワード。今回の作品も彼女の真骨頂とも言える内容です。
物語の核心
『罠』は、一年前に失踪した妹を持つヒロイン、ルーシーの視点から描かれています。彼女は妹が行方不明であることに対する焦燥感から、独力でその行方を追う決意を固めます。失踪事件が続発するアイルランドを舞台に、次々と浮かび上がる謎とともに、ルーシーは思いもよらない危険に直面することに。
失踪事件が発生する背景には、アイルランドの若い女性をターゲットにした一連の犯罪が存在します。近頃、ある女性が拉致犯から逃げ出して瀕死の状態で発見されるという衝撃的な出来事があり、その影響でルーシーはますます危機感を抱くことになります。果たして、彼女は妹を見つけ出すことができるのか、そしてその先に待ち受ける真実とは何か――。
読者を惹きつける巧妙な仕掛け
ハワードの作品は、いつも予想を超える展開と巧妙な仕掛けで構成されています。読者はページをめくるたびに新たな事実や真実が明らかになり、最後まで目が離せません。『罠』も例外ではなく、物語は緻密に組み立てられ、思わぬ方向に進んでいく様は、まさしくハワード作品ならではのものです。心地よく騙されながら、息を呑む展開を楽しむことができます。
次なる挑戦
さらに心強いニュースとして、ハワードの代表作『56日間』が2026年にAmazon Primeシリーズとしてドラマ化されることも発表されています(タイトルは『Obsession』)。ますます注目を集める彼女の作品は、常に新しい潮流を生み出しており、今後も目が離せません。
著者のプロフィール
キャサリン・ライアン・ハワードは、1982年にアイルランドのコークで生まれました。自費出版を経て、2016年にデビュー作『遭難信号』を出版し、CWA新人賞を受賞。その後次々と成功を収め、最新作『罠』もその流れを引き継ぐ重要な一作です。
書籍情報
- - タイトル: 罠
- - 著者名: キャサリン・ライアン・ハワード(髙山祥子訳)
- - 発売日: 5月28日
- - 造本: 文庫
- - 定価: 1,100円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-240223-8
- - URL: 新潮社
この絶妙な作品を手に取り、サスペンスの新女王が描く心を掴む物語に浸ってみてはいかがでしょうか。