環境情報の妥当性確認に関する新たな国際規格
この度、一般財団法人日本規格協会(以下、日本規格協会)は、環境情報に関する国際標準規格であるISO 14066:2023の英・日対訳版を発刊しました。この規格は、環境情報の妥当性確認と検証を実施するチームの力量に対する具体的な要求事項が記載されています。
発行の目的と内容
日本規格協会の理事長である朝日弘氏は「この新しい規格は、環境情報プログラムの管理者や規制当局、さらに妥当性確認機関や検証機関にとって非常に重要だ」と述べています。ISO 14066:2023は、妥当性確認及び検証を行う際に必要な専門知識や技能について言及しており、実際に作業を行う専門家や独立したレビュアーの力量についての基準を明確にしています。
今回発行された英・日対訳版は、日本国内外の関係者がこの規格にアクセスしやすくするための配慮として、読み手のニーズに応える形で提供されています。英語版は税込価格25,410円、邦訳版は62ページ構成で税込価格45,738円となっています。
購入方法とその他の関連規格
一般の方々も容易にこの規格を購入することが可能で、詳しい情報は日本規格協会の公式サイトにて提供されています。また、環境関連の他の規格も併せて紹介されています。
例えば、温室効果ガスに関する規格であるJIS Q 14066:2012があります。これも妥当性確認チームに対する要求事項を規定しており、和文版は3,850円、英訳版は16,720円で販売されています。これらの規格は、環境に関する取り組みを推進する上で欠かせないものです。
関連書籍の紹介
さらに、環境マネジメントの国際規格に関する対訳書も発行されています。『対訳 ISO 14001:2015 環境マネジメントの国際規格[ポケット版]』や、ISO 14001:2015の要求事項に関する解説書もチェックしてみる価値があります。
規格の妥当性を確保するためにも、専門知識を持った人材の育成は今後の重要な課題となります。日本規格協会は、標準化や管理技術の普及を目指して、今後も様々なサービスを提供していく予定です。
この機会に、ISO 14066:2023の英・日対訳版を手に取り、環境情報の妥当性確認についての理解を深めることをお勧めします。環境問題に取り組む際、この規格が役立つことでしょう。内容を理解し、現場で実践することで、国際的にも通用する環境マネジメントを実現し、持続可能な社会の構築に寄与していくことが期待されます。