江戸の酒肴を味わい尽くす『酒を呑ませる江戸前つまみ』
2025年3月、グラフィック社より刊行される書籍『旬の素材と簡素な調味 酒を呑ませる江戸前つまみ』が大きな注目を浴びています。この書籍では、多彩な酒肴70品を通じて、江戸の独特な食文化とその魅力を描き出しています。江戸文化が盛り上がる中、酒呑みたちの心を捉える「江戸前つまみ」がいかに生まれ、進化してきたのかを知ることができます。
江戸文化と酒肴への情熱
近年、NHK大河ドラマ「べらぼう」の放送や、江戸の食に関連する展覧会が相次いで開催されるなど、江戸文化は新たな盛り上がりを見せています。その中で生まれた本書は、「江戸前料理」を探求し続ける著者、海原大の知識と情熱が詰まっています。約70品の酒肴は、江戸時代の食文化を色濃く反映し、現代の日本料理店や居酒屋のメニュー考案にも役立つ内容となっています。
豊富な内容と実用性
この書籍の目玉は、江戸前料理の成り立ちや、江戸で愛された調味料の解説が盛り込まれていることです。また、季節毎の素材を「江戸の旬」として紹介し、それぞれの料理にぴったりの酒を提案。さらに、時代背景にまつわる小話も散りばめられており、食を通じた歴史の旅も楽しむことができます。
誘惑の酒肴
本書に掲載されている料理の例には、江戸で食べられた「鳥獣料理」の「猪」や「もうりょう」、定番の「おでん」や「いか焼き」などが含まれます。特に、牛の味噌漬け炙りは、酒との組み合わせが絶妙で、酒呑み初心者から通まで楽しめる一品です。さらには、酒や江戸前料理に関する読み応えあるコラムも収録されており、江戸文化を深く味わえます。
目次と特集
書籍の内容は、以下のような項目から成り立っています。
- - 「江戸前料理」の成り立ち
- - 江戸のだし・調味料
- - 料理約70品のレシピや概要
- - コラム「江戸ではどのような酒が飲まれていたのか」
- - 寄稿「こんなに豊かだった江戸の酒肴」
- - 対談「江戸前料理よもやま話」
海原大氏は、1979年に東京で生まれ、イタリア料理店でのアルバイトを経て料理の道に進みました。その後、「江戸前 芝浜」として再オープンし、江戸前料理の研究に余念がありません。彼の情熱と思いが詰まった本書は、江戸料理の魅力を再発見するための必読の一冊です。
書籍情報
- - 書名:旬の素材と簡素な調味 酒を呑ませる江戸前つまみ
- - 著者:海原大
- - 発売日:2025年3月
- - 仕様:B5並製総176頁
- - 定価:2,970円(税込)
- - ISBN:978-4-7661-3981-5
購入先
江戸の酒肴を味わいたい全ての人々に捧げる、資料性と実用性を兼ね備えた『酒を呑ませる江戸前つまみ』。この一冊を手に取って、ぜひ江戸の魅力に浸ってみてください。