古代都市の失われた記憶を辿る
人類の歴史には、多くの都市が繁栄し、そして消えていく運命を辿りました。新たに河出書房新社から刊行される書籍『失われた古代都市歴史に刻まれた記憶』は、そんな忘れ去られた古代都市の運命を、地図や貴重な図版とともに解説します。2025年11月27日に発売される本書は、古代に栄えた37の都市を深く掘り下げ、彼らの栄光と滅亡の歴史を読み解きます。
失われた都市の魅力
古代から現在に至るまで、無数の都市が建設され、繁栄を遂げました。しかし、歴史の流れの中には滅びや消失が待っています。敵国から攻撃を受けた都市や、自然災害によって水没した都市、もはや存在しない都市まで、その数は数え切れません。本書では、過去の都市に対する深い洞察を提供し、なぜそれらが歴史の中から消えてしまったのかを考察します。
本書の構成
この書籍は全体を4つの部に分け、古代都市の歴史を順を追って紹介します。
第1部 最古の都市
紀元前7250年頃から後800年頃までに存在した都市を紹介します。ここでは、人類最古の都市「チャタルヒュユク」や、呪われた都とされる「アッカド」、ソドムとゴモラの伝説に名を刻んだ「ツォアル」など、全9都市を詳しく解説しています。
第2部 トロイアからローマまで
紀元前3000年頃から後800年の間に栄えた都市に焦点を当てた本部では、神話の中のトロイアや、海に沈んだ町トニス、そして炎に包まれた政治的シンボル「ペルセポリス」など、10の都市を紹介し、それぞれの興亡のストーリーを語ります。
第3部 ローマ帝国領内
ローマ時代の都市について探求するこのセクションでは、学問と哲学の中心地「キュレネ」や、火山災害で滅びた「スタビアエ」など、10都市に関する詳細な歴史と文化を解説します。
第4部 帝国の最果て
最後の部では、ローマ帝国の終焉と新しい社会を映し出す街々を紹介します。砂漠の女王の都「パルミュラ」や、完璧に保存された「ゲラサ」など、全8都市が登場し、それぞれの都市が再び脚光を浴びることでしょう。
本書の特長
本書では、各都市の詳細な歴史を分かりやすい文章で説明し、滅亡の理由を探ることで、現代社会との関係性をも見据えます。さらに37の地図と155点の貴重な図版を使用し、弾力的且つ臨場感のある歴史の旅へと読者を誘います。
まとめ
『失われた古代都市歴史に刻まれた記憶』は、失われた過去の都市を紹介することで、現代人が歴史を振り返り、未来にどう考えるべきかを示唆する貴重な書です。歴史の謎とロマンに触れながら、ぜひとも手に取ってみてください。本書があなたを古代の旅へと誘います。