9年間の空白を取り戻す
現在、再ブレイク中の漫才師・島田珠代が、娘・璃子とのこれまでの人生を涙ながらに語った。それは、娘と離れていた9年間の苦悩を乗り越えた見事なドラマであった。彼女は、年に320日もステージに立つ多忙な日常の中で、特に娘のために自身を奮い立たせてきたことを示す一幕もあった。
島田は34歳で再婚し、37歳で璃子を出産するが、妻の幸せな未来は夫の病気で破綻を迎える。夫にステージ4の直腸癌が宣告され、余命5年の告知を受けて以来、家族は急速に変貌していく。夫の病を支えながらも、次第に夫婦関係は悪化し、ついには離婚を言い出す決意をする。そして、当時3歳の璃子の親権を譲る決断を下す。これが島田にとっては、身を切られるような痛みであり、「嫌だ、嫌だ、嫌だ」と今でも強く思い出す苦しい瞬間であった。
その後、9年の時を経て、元夫の死をきっかけに12歳になった璃子との同居が始まる。しかし、母と娘の関係は冷たく、「親戚のおばちゃん」と一緒に暮らすような感覚だった。思春期の娘とのコミュニケーションは難しく、「ママは私が大変な時におらんかった」と拒絶される日々が続いた。
悲しみを乗り越えて
そんな中で、先輩ママの浅香あき恵からの言葉が心の支えとなる。「あなたが甘えている時期だよ、母親として子供に見られているの」と指摘され、島田は初めて自分の姿を見つめ直すことができた。そうした変化を経て、母娘関係は次第に修復されていく。今では璃子も高校生となり、彼女が手作りのお弁当を作ってくれることや、母親としての努力を誉めてくれる様子が紹介された。
VTRの最後には、璃子からサプライズで手渡された手紙を読み上げ、「そんなママが大大大大大好きです」とのメッセージを受けて、島田は感極まり号泣した。スタジオのMC陣も涙し、MEGUMIは彼女の強さに心からの賛辞を送った。
新たなカップルの形
番組では、SNSで話題の2組のカップルにも密着した。一組目は、恋愛感情がない「親友婚」として入籍したびす子さんとめろんてゃさん。共に心の傷を抱える中で法的な家族として支え合う道を選んだ彼女たちの姿に、温かさが感じられる。そして、もう一組は、同性パートナーのさらさんといつかさん。TikTokで話題のふたりの物語も印象的で、特にさらさんが過去の恋愛のトラウマを克服して、真実の愛を見つけた過程が描かれた。
島田の挑戦と努力
島田の日常は、忙しさにかまけることなく、娘との関係のために努力している様子が映し出されている。彼女の姿からは、多忙でありながらも家族のために真摯に向き合う精神が感じられ、すべての挑戦を乗り越えた先に待つ幸せが存在することを示している。
この番組『ダマってられない女たち season2』は、多くの女性に共感を与え、自らの人生と向き合うための勇気をくれる。これからも彼女たちの愛のかたちが、私たちになんらかの影響を与え続けることだろう。
放送はABEMAで現在配信中であり、興味のある方はぜひご覧いただきたい。