レオナルド・ダ・ヴィンチの「第三の女」《美しきフェロニエール》初来日
2026年8月25日、株式会社新潮社から再び熱い期待が寄せられているのが、芸術雑誌「芸術新潮」の最新号です。特集のテーマは、レオナルド・ダ・ヴィンチが手掛けた女性肖像画《美しきフェロニエール》。この作品は25年ぶりに日本にやってきます。
「まなざしの追究者」とは?
この号では、レオナルドが描いた貴婦人像4点に焦点を当て、特に神秘的な存在感を放つ《美しきフェロニエール》に迫ります。ルネサンス期の肖像画の技術革新と、人間表現におけるレオナルドの影響力を解き明かしていく内容になっています。日本で公開される女性像は、これまでの《モナ・リザ》と《白貂を抱く貴婦人》に続いて3点目となります。
ルネサンスの肖像画とレオナルドの贡献
特集の中で、イタリア美術の研究者である水野千依先生をお迎えし、ルネサンス期の肖像画がどのように変貌していったのかを検証します。レオナルド自身がどのようにして新たな表現技法を編み出し、彼の作品が今なお多くの人々を惹きつける要因とは何かをたどります。
これらの論考は、驚くほど豊富な作品図版とともに紹介され、芸術の変遷を見事に映し出します。
鑑賞体験を深めるための視点
さらに、服飾史の研究家である伊藤亜紀先生からは、レオナルドが描いた女性の髪型や額飾りに注目。どのような時代背景があったのか、そしてそれがレオナルドの作品にどのような意味を持つのかを紹介し、作品をより深く理解するヒントを提供します。また、最新の科学調査によって明らかになった新たな知見も取り上げられ、視覚だけではなく知識としても楽しむことができる特集となっています。
現代アートとの対話
レオナルドに私淑する現代の画家、諏訪敦さんも登場します。彼はレオナルドの影響を受けた作品制作を通じて、500年前の偉大な作品が現在の芸術家にどのように映るのかを考察します。レオナルドの「人物を描く」という営みは、現代の目で見るとどう異なるのか、激動の表現が現代アートに与える影響についても深掘りします。
謎が深まる《美しきフェロニエール》
特集を通して《美しきフェロニエール》との出会いをさらに特別な体験にするために歴史、科学、ファッション、そして現代の視点から多角的に考察していきます。レオナルドが捉えた「人間」を探求し続けた彼の作品に込められた意味や工夫を一緒に解き明かしてみましょう。
編集長の言葉
「芸術新潮」は創刊から70年以上、歴史と文化を追い続けてきたハイクオリティなアートマガジンです。今回の特集を通じて、多くの人々にレオナルド・ダ・ヴィンチの魅力が届けられ、多様な視点から作品を楽しんでもらえることを願っています。また、アートニュースセクションでは、杉本博司や細田守など、アート界で活躍する著名人のインタビューも掲載予定です。ぜひご覧ください。