『喪の旅 愛しい人に出会い直す』
2025-11-23 09:41:05

朝日新聞連載の感動物語が書籍化!『喪の旅 愛しい人に出会い直す』

心に響く愛と喪失の物語



朝日新聞で長年連載されていた「喪の旅」が待望の書籍化となり、2025年11月21日に『喪の旅 愛しい人に出会い直す』が株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンから出版されます。本書では、大切な人を失った30人の心の旅路が語られ、それぞれの喪失に対する思いや向き合い方が綴られています。また、その中には著者河合真美江さん自身の深い体験も含まれています。

つらさを超えた愛の再確認



著者の河合さんは、2020年に同僚だった夫を亡くしました。その経験から、愛する人を失うことの悲しみをどう生きるかを模索してきたと言います。彼女は、初めての死別に向き合うなかで、さまざまな感情に戸惑いながらも、「他の方々の体験を聞くことで、新たな理解に至るのではないか」と思い、連載を始めることにしました。このように、人の死は悲しみだけでなく、愛の深さを再確認するきっかけにもなることを本書は教えてくれます。

著書の中には、様々な方へのインタビューが収められています。たとえば、殺陣技斗師の多加野詩子さんは、「こんなに会いたい。夫に2度目の恋」という心の叫びを伝えています。また、歌人の永田和宏さんは「言葉をたどる。妻がどんどん近くなる」という思いを語り、タレントの風見しんごさんは「『チチ、よくがんばったね』そう言われる人生に」を取り上げています。

このような多様な視点が交差することで、読者は多くの思索を促されます。それぞれの物語は、一人の喪失を描くだけでなく、コミュニティとしての喪失感をも感じさせてくれます。

著者自身の体験と向き合う



本書は、各インタビューの合間に河合さん自身の体験が記されています。第1章では、夫を看取った日のことや、闘病生活、看取りから喪の旅を始めた背景が描かれており、彼女の感情が生々しく語られています。また第3章では、『喪の旅』の取材を通して感じたことや、どのようにして自らの悲しみと向き合っていったのかを考察しています。

読者は、彼女の体験を通じて、自身の経験にも触れることができることでしょう。この本はこれからの生き方や、愛した人との思い出をどう受け止めていくかを考えるための貴重な手掛かりを提供してくれます。

読者に寄り添う一冊



本書は、愛する人を失った経験がある方、悲しみとどう向き合うかを考えている方、あるいはグリーフケアについて知りたい人にとてもおすすめです。人生の深い意味を考えるきっかけを求めている方々にとっても、心に響く一冊となることでしょう。

これまで様々な喪失に向き合ってきた人々の物語を通じて、読者は自分自身の気持ちを整理し、そして新たな一歩を踏み出す勇気を得られるかもしれません。

書籍情報


  • - タイトル: 『喪の旅 愛しい人に出会い直す』
  • - 発売日: 2025年11月21日
  • - 著者: 河合真美江
  • - 出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • - 仕様: 単行本(ソフトカバー)/240ページ
  • - ISBN: 978-4799332245

特に、愛していた人との別れを経た人々にとって、本書は心の支えとなる記録であると言えるでしょう。


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