韓国の作曲家チョン・ジェイルが、2026年2月21日に東京文化会館で日本初のオーケストラコンサートを開催することが決定しました。このコンサートでは、Netflixドラマ『イカゲーム』や映画『パラサイト 半地下の家族』など、数々のヒット作の音楽がオーケストラによって生演奏されます。
チョン・ジェイルの音楽の魅力
チョン・ジェイルは、音楽作曲家としてだけでなく、その作品を通じて多様な感情を描き出す才能を持ったアーティストとして知られています。特に、ドラマ『イカゲーム』の印象深い音楽は、多くの人々の心に残り、海外でも大変な人気を博しました。「緑のジャージ」というフレーズは、今や誰もが知る言葉となっています。このような文化現象を生み出した背景には、チョンの才能と努力があります。
彼は、映画音楽に注力する前はシンガーソングライターを志していましたが、自身の歌唱力の限界に気づき、他者のために音楽を作る道を選びました。その結果、多くの感動的な映画音楽を生み出し、2019年には『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞を受賞したポン・ジュノ監督とタッグを組むことになりました。
オーケストラコンサートの見どころ
オーケストラコンサートでは、チョン・ジェイルが自らの楽曲をオーケストラ用に編曲して演奏します。この機会に聴ける楽曲は、ドラマや映画にふさわしい新しい編成を施され、普段とは違った形で楽しむことができます。特に、ドラマ『イカゲーム』からは、ゲームの中で歌われる「わらべうた」や名シーンとともに流れる音楽が披露される予定です。
指定席は、全席指定でS席からC席まで様々な価格帯が用意されており、ファンの方々はぜひお早めにチケットを購入されることをお勧めします。チケットは、12月6日から一般販売が開始されます。
日本初公演への意気込み
チョン・ジェイルは、日本での公演に対する期待感を示しており、「私が韓国以外のアジアで初めて公演することが嬉しい。東京フィルハーモニー交響楽団との共演ができることも本当に光栄だ」と語っています。彼の音楽が日本の観客にどのように響くのか、非常に楽しみです。
特に、彼の作品は異なる文化背景を持つ人々に共感を与える力があります。是枝裕和監督の『ベイビー・ブローカー』など、日本の映画に対しても強い思い入れを持っており、彼の独自のスタイルがどのように表現されるのかが注目です。今回は、彼の自作曲や映画音楽に加えて、彼のソロアルバムからの楽曲も取り入れる予定です。
海外での活動を経て、チョン・ジェイルは音楽を通じて韓国と日本のアーティストたちの交流を深める役割も果たしています。このコンサートが、その架け橋となることを期待しています。チョン・ジェイルによる感動的な音楽をぜひ体感しに行きましょう!
(取材・記事:小室 敬幸)