KHB東日本放送が特別表彰部門で初の最優秀賞を受賞

KHB東日本放送が初の最優秀賞を受賞

2025年、日本民間放送連盟賞の特別表彰部門「放送と公共性」において、KHB東日本放送が最優秀賞を受賞しました。この受賞は、特に1997年から実施されてきた「旧優生保護法強制不妊手術に関する報道」に対する評価であり、KHBはこの報道を通じて、約28年にわたり日本社会における重要な問題を提起してきました。

日本民間放送連盟賞は、1953年に設立された賞で、民間放送の質的向上や社会貢献を促進することを目的としています。このような意義深い賞の中で、KHBが受賞したことは、その取り組みの意義を大いに示しています。

受賞の背景と評価

KHBの受賞理由として乃木坂が挙げたのは、「法成立に至る経緯や、それに伴う差別や偏見を明らかにし、国の責任を追及する姿勢です。特に、関係者への電話取材を通じて声なき声を掬い上げ、その結果、全国初の提訴につなげました。このような地道な取材の努力が、報道の力を示し、私たちの社会を前進させる原動力となりました。」と言います。

この受賞を受けて、KHBでは、引き続き問題に対して耳を傾け、伝える報道姿勢を続けることを表明しました。

ドキュメンタリー番組の評価

さらに、KHBの制作した「ほっとネットとうほく傷痕ー優生保護法が奪ったものー」というテレビ教養番組も、北海道・東北地区での審査会で「優秀」に選ばれました。このドキュメンタリーは、旧優生保護法の影響を受けた人々の声を丁寧に取り上げ、広く社会に響くメッセージを発信しています。

KHBの今後の展望

KHBは、今後も社会における困難を抱える人々の声に耳を傾け、その声を報道を通じて届けていく方針を明言しています。報道が持つ力を信じ、問題の解決へ向けた取り組みを続けることが、KHBの今後の目標であり、公共放送としての使命でもあります。

受賞を機に、多くの視聴者に向けて放送の意義を再認識してもらうとともに、社会の隅々にまで光を当てる報道を目指して、これからも努力を続けます。KHBの動きに、今後も注目が集まります。