三島由紀夫を新たに体験する朗読劇『三島由紀夫レター教室』間もなく開幕

VISIONARY READING『三島由紀夫レター教室』が東京で開幕

2025年10月7日から12日、東京・紀伊國屋ホールで上演される朗読劇『三島由紀夫レター教室』。この作品は、三島由紀夫の同名長編小説をベースにした新感覚の舞台で、そのコンセプトはただ物語を読むだけでなく、「映像で、朗読劇が、物語が、動き出す」というものです。

この朗読劇は、AOI Pro.が培った映像制作のノウハウを活かした、朗読とアニメーションの融合に特化したもので、観客に全く新しい舞台体験を提供します。公演中は多様なキャストが回替わりで登場し、各回の雰囲気も大きく変わることでしょう。

インタビュー：小沢真珠と川久保拓司

今回は、10月9日13時の回に出演予定の小沢真珠さんと川久保拓司さんにお話を伺い、彼らの三島由紀夫作品への思いや初の朗読劇への意気込みを聞きました。

小沢真珠（以下、小沢）：キャラクターのやり取りが手紙を通して展開するのですが、物語は非常に面白く、情景が自然に想像できることが魅力です。声の使い方で、どれだけお客様にその景色を伝えられるかが課題です。

川久保拓司（以下、川久保）：出てくるキャラクター全員が独特で、特に手紙のやり取りにはそれぞれのクセが現れていますね。メッセージアプリに取り消し機能がある今、手紙は一度送るともう戻せません。そのリアルさも面白いです。

小沢さんと川久保さんはそれぞれ、英語塾を営む未亡人・氷ママ子と彼女のボーイフレンド、服飾デザイナーの山トビ夫を演じています。この他にも多彩なキャラクターが登場し、それぞれの思いが交錯する物語が展開します。

新感覚朗読劇の魅力

VISIONARY READINGという新しいフォーマットが、映像と朗読のコラボを楽しむポイント。小沢さんと川久保さんも初めての朗読劇に挑み、新しい挑戦に心躍らせています。

川久保：稽古中、映像との連携がどのようになるかは未知数ですが、今回も何か特別な瞬間が生まれると思っています。

小沢：私も朗読劇は初めてで、今まで動きがある演技しかやってこなかったので、声だけで表現する難しさを実感しています。

舞台は観客とのインタラクションがあるため、即時の反応が楽しめるのも魅力。

三島由紀夫との出逢い

三島由紀夫が生誕100周年を迎えた今年、川久保さんにとっては思い出深い。初舞台が三島由紀夫の戯曲だったという彼は、今回の演目を通じて新しい一面に触れられることにワクワクしています。

川久保：三島作品の中にも、軽やかで楽しいものがあることを知り、驚きました。観客も肩の力を抜いて楽しんでほしいです。

小沢：私も、ポップでコミカルな三島の作品があることに驚いています。これまでのイメージからは想像できない面白さがあります。

観客へのメッセージ

川久保：今までの朗読劇の中でも最高の面白さを保証します。観客の皆さんには、心のどこかに響く要素が詰まった作品として、安心して楽しんでいただきたいです。

小沢：私自身初めての試みで不安もありますが、魅力的なキャラクターが揃っている舞台なので、楽しみに笑顔で観に来てほしいです。

公演詳細

公演日程：2025年10月7日（火）～12日（日）
会場：紀伊國屋ホール
チケット情報：一般販売は8月23日（土）から開始。料金は8,500円で、全席指定。

📅 詳細は公式ページにて確認してください。

新しい朗読劇『三島由紀夫レター教室』、斬新な演出と共に、皆様のご来場をお待ちしています。