上村裕香の新作
2025-11-28 14:00:05

R-18文学賞受賞作家・上村裕香の新作は笑いと恋の京都青春物語

上村裕香の新刊『ぼくには笑いがわからない』



京都芸術大学の文芸表現学科を卒業し、現在は大学院に在籍中の作家・上村裕香さんが、新たに長編小説『ぼくには笑いがわからない』を発表しました。この作品は、京都を舞台にした大学生たちの恋と奮闘の物語であり、特にお笑いに焦点を当てています。

上村さんは、介護体験をもとに描いたデビュー作『救われてんじゃねえよ』で第21回「女による女のためのR-18文学賞」を受賞しました。その後、2冊目となる『ほくほくおいも党』でも注目を集めていますが、今回の作品は異なるジャンルに挑戦しています。

内容解説


『ぼくには笑いがわからない』は、恋愛と漫才を中心に描かれた青春小説です。本書の主人公は、頭脳明晰ながらも恋愛に不器用な大学生の耕助。彼は、想いを寄せる女性・百合子から「おもしろい人が好き」と言われたことをきっかけに、M-1グランプリを目指す漫才コンビを結成します。お笑いの世界に足を踏み入れた耕助は、様々な悩みや困難を乗り越えて成長していきます。

耕助と共にコンビを組むのは幼馴染の四郎。彼は漫才の原稿を書くことが好きでも、「漫才に点数をつけられたくない」と悩む内向的な性格の持ち主。二人のキャラクターの対比が物語に深みを与えています。上村さんは、恋愛とお笑いという二つのテーマを巧みに絡み合わせ、読者を引き込むストーリーを展開しています。

編集者や教員からのコメント


本書の編集を担当した植田真衣さんは、上村さんの学びの場でもある京都芸術大学の卒業生であり、彼女の作品を「上村さんだからこそ描けるエンタメ小説」と評しています。物語の中で耕助と四郎の面白おかしいやりとりが織り成される様子が「個性的でアホみたいな会話」であると温かい眼差しで見守りながら制作に関わったとのこと。

また、上村さんの指導教員である山田隆道教授も、本書に期待と不安を抱きつつ、読者として楽しみたいとコメント。テーマである「笑い」に絡む自身の大学での学びを踏まえながら、どこか懐かしさを感じているようです。

講談社の背後にある文化的意義


上村裕香さんの作品は、単なるエンタメ小説にとどまらず、大学生活や就職活動といった現実の困難を描くことで多くの読者に共感を呼びます。京都芸術大学の理念の一つである「社会実装プロジェクト」を通じて、学生たちが社会の課題に取り組む姿勢と同様に、上村さんの作品も芸術と社会との関わりを描いています。

まとめ


この新刊『ぼくには笑いがわからない』は、京都の大学生たちによる切実で楽しい奮闘が織り成す青春小説です。笑いと恋愛の要素が新しい形で融合しており、上村裕香さんの新しい挑戦が多くの読者の心に響くことでしょう。ぜひ手に取って、彼女の考える「笑い」と「ことば」の魅力を味わってみてください。


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