社会的マネジメントシステム規格の英・日対訳版がリリース!
一般財団法人日本規格協会(以下、JSA)が、2025年7月15日(火)に「PAS 24000:2022 社会的マネジメントシステム-仕様」の英・日対訳版を発表しました。この新しい規格は、社会的持続可能性に関心が高まる昨今、企業が社会的責任(CSR)を果たすための重要なガイドとなることが期待されています。
社会的持続可能性の重要性
近年、持続可能性はSDGs(持続可能な開発目標)においても重要視されています。特に目標10「人や国の不平等をなくそう」は、多くの企業が社会的責任を果たすための指針として位置付けています。消費者やサプライチェーンからの要望も高まる中、PAS 24000の導入が企業に多大なメリットをもたらすことでしょう。
PAS 24000の概要
PAS 24000は、食品業界だけでなく、消費財業界全体において持続可能性のフレームワークを提供します。FSSC 22000のスキームオーナーであるFSSC財団が運営しているこの認証スキームは、特に社会的責任に焦点を当てたマネジメントシステムの規格です。
この規格は、ISO 9001やISO 22000と同様に、調和させる構造(HS)を採用しています。これにより他のISO規格との統合が容易になり、PDCAサイクルやリスクベースのアプローチに基づいた社会的リスクの特定、管理、改善がしやすくなります。
規格の内容
PAS 24000は、労使関係、人権、安全衛生、労働倫理、ビジネス倫理など、社会的責任に関連するパフォーマンスの要求事項を掲げています。この規格を基に、企業は自らの社会的責任を定義し、実行に移すことが可能です。これにより、企業は社会の一員としての責任を果たし、持続可能な成長を実現できます。
具体的な購入情報
本規格はA4判で68ページ、税込価格は19,800円です。興味のある方はぜひお求めください。
さらなる関連書籍のご紹介
併せて、以下の関連書籍もご紹介します。
- - 『対訳 ISO 14001:2015 環境マネジメントの国際規格[ポケット版]』 2016年発行、税込価格4,510円。
- - 『ISO 14001:2015 要求事項の解説』 2015年発行、税込価格4,180円。
これらの関連書籍は、企業がISO関連のマネジメントシステムを理解し、適用するための貴重な参考資料となるでしょう。
日本規格協会について
日本規格協会は、1945年の設立以来、標準化や管理技術の普及に努めてきた日本の総合的な標準化機関です。JISやISO(国際規格)などの開発や審査登録、各種認証サービスを行っており、企業が持続可能な社会の実現に向けた取り組みを支援しています。
新たに発表されたPAS 24000を通じて、日本の企業の社会的責任が一層強化されることを期待したいですね。