渋谷慶一郎がアンドロイド・オペラ『MIRROR』をサントリーホールで初披露

渋谷慶一郎が贈るアンドロイド・オペラ『MIRROR』がついに開幕

音楽家・渋谷慶一郎が率いるアタック・トーキョー株式会社（ATAK）は、2025年11月5日（水）にサントリーホールでアンドロイド・オペラ『MIRROR』の公演を行うことが決定しました。チケットの販売は既に開始されており、興味のある方はぜひ早めに購入しておくことをお勧めします。ここからは、この革新的なオペラの詳細をご紹介します。

アンドロイド・オペラ『MIRROR』とは

アンドロイド・オペラ『MIRROR』は、AIを搭載したアンドロイドが歌い上げる全く新しい形のオペラです。60名以上のオーケストラ、ピアノ、電子音、そして1200年の歴史を持つ仏教音楽の声明が甘美に融合し、これまでのオペラの常識を破る内容となっています。今年のドバイ万博やパリ・シャトレ座でも話題を集めた本作品が、ついに日本に再上陸します。

死者の存在を問いかけるアンドロイド「マリア」が登場

本公演では、最新の人型ロボット「アンドロイドマリア」が初めてステージに立つことも見逃せません。渋谷が愛した妻「マリア」を模型としたアンドロイドで、「死はひとつではない」というメッセージを持っています。今回のアンドロイドの開発には、AI技術に精通した岸裕真や、コンピュータ音楽家の今井慎太郎、東京大学教授の池上高志など、多数の専門家が関与しています。彼らの情熱が込められたアンドロイドは、リアルタイムでの対話を披露することが期待されます。

コンセプト「Deconstruction and Rebirth」

今作のテーマは「Deconstruction and Rebirth」、すなわち「解体と再生」です。従来の枠組みを打ち破り、生と死、人間とアンドロイドの境界を再考する試みがなされています。アンドロイドとオーケストラが見事に響き合う姿は、新たな可能性を想像させてくれます。指揮には名ヴァイオリニスト成田達輝が起用されます。

会場全体で楽しむ音の祭典

サントリーホールの特性を最大限に生かした演出も注目です。演奏者たちはステージ上だけではなく、客席にも配置され、鑑賞者全体を音楽の一部として体験させます。音響を担当するのは、日本の音響界を代表するエンジニアZAKで、最適化された音響設計が施されています。また、大型スクリーンによる映像演出は、ビジュアルアーティストのジュスティーヌ・エマールが手掛け、魅力的な視覚体験を提供します。