『Neu World』第6弾小説「カラフル」の世界観
内閣府のムーンショット型研究開発事業の一環としてスタートしたサイエンスコミュニケーションプロジェクト『Neu World』が、新たなSF小説「カラフル」を公開しました。この作品は、SF作家の玖馬巌氏によって描かれ、2050年の未来を舞台に感情が色として具現化される社会を描いています。
2050年の社会での「色」の重要性
物語の中心には、感情を視覚的に捉えることができるARデバイス『カメレオン』が登場します。このデバイスにより、人々の感情が色で見えるという新たな社会が実現します。主人公の高校生・ルリは、自分が抱える「くすんだ色」にコンプレックスを感じつつ、同級生のアカネの鮮やかな色に魅かれ、友情を育んでいきます。
友情と真実の「色」を求めて
ストーリーは、河川敷での二人の友情の成長を描きながら、特定の音楽コンクールを通じて生まれる二人の関係の変化に焦点を当てます。しかし、その中でルリはアカネの持つ色の秘密を知ることになり、あらゆる感情が人々の色にどのように影響するのかを問いかける内容となっています。
玖馬巌氏の描く新たな未来
系列作品である第5弾小説「今日で最後のお化け屋敷」とは異なる視点で未来を描いた「カラフル」は、IoBインターフェースチームの小泉愛氏による「心のバリアフリー」をテーマにした作品としても注目されています。これにより、読者はテクノロジーが感情や対人関係にどのように関与するのかを体感し、考えさせられることでしょう。
無料で楽しめる『Neu World』
全ての作品は公式ウェブサイトで公開されており、無料で楽しむことができます。読んだ後は、ぜひSNSでの感想をハッシュタグ #NeuWorld を付けて共有してみてください。読者の意見はプロジェクトの今後に反映されることが期待されています。
玖馬巌氏について
玖馬巌氏は、大阪府出身で、民間企業に勤務しながらSF作家としての活動を行っています。彼の作品には、科学技術と人々の日常生活を交差させる独自の視点があり、読者を引き込む力があります。
まとめ
『Neu World』は、クリエイターや研究者、一般の人々と共に未来を描くプロジェクトです。「色」が感情を表現する世界観を通じて、より良い未来の構築に貢献することを目指しています。今回の新作「カラフル」をぜひ手に取って、その魅力を体験してみてはいかがでしょうか。