子どもたちの勇気が救う"もみじさん"の物語
株式会社新興出版社啓林館が、文研出版の児童書『もみじさん、どうしたの?』を本日より全国で販売開始しました。本書は、愛される駄菓子屋の「もみじさん」が認知症に悩み、その姿を見た子どもたちが立ち上がる感動的なストーリーです。
あらすじ
物語の舞台は、地域の人々に愛される駄菓子屋のもみじさん。彼女の店には、いつも笑顔と温かさが溢れています。しかし、最近のもみじさんは何かがおかしいのです。掃除をしなくなったり、おつりを間違えたり、さらには仕入れたガムのことを忘れてしまったり…。子どもたちは、その変わった様子に不安を感じ始めます。
主人公の直くんと彼の幼馴染みの実菜ちゃんは、もみじさんを助けるためにクラスメートと一致団結します。子どもたちはもみじさんのために何ができるのか、一生懸命考え、行動を起こします。その姿に、読者も思わず心を打たれることでしょう。
心を温める人々のつながり
本作では、もみじさんを支える商店街の大人たちも重要な存在です。温かい関西弁で交わされる会話と共に、人と人とのつながりの素晴らしさが描かれています。直くんと実菜ちゃんが成長し、周囲の大人たちと共に行動していく姿には、地元密着の商店街の力強さも感じられるでしょう。
著者の楠章子さんは、大阪府出身で、梅花女子大学児童文学科を卒業。2005年に『神さまの住む町』でデビューし、以来数多くの児童書を発表してきました。ひがしちからさんは、大分県出身の画家で、独特の温かみのあるイラストが魅力です。両者の協力によって、本書は子どもたちの心に深く響く作品に仕上がっています。
書籍情報
- - 書名: もみじさん、どうしたの?
- - シリーズ: 文研ブックランド
- - 対象: 小学校中学年以上
- - 判型: A5判
- - 本体価格: 1540円 (本体1400円 + 税10%)
- - ISBN: 978-4-580-82738-7
- - 公式HP: 新興出版社啓林館
この作品は、単に認知症を扱った話ではなく、世代を超えた絆や理解の大切さ、そして愛と勇気の物語です。ぜひ、書店で手に取ってみてはいかがでしょうか。子どもたちがどのように成長し、周囲の人々と共に助け合う姿をお楽しみください。