第11回文化庁翻訳コンクールが新たな才能の登竜門に
文化庁が、海外に日本文学を伝えるための重要なステップとして「第11回文化庁翻訳コンクール」を開催いたします。このコンクールは、次世代の優れた翻訳家を発掘し育成することを目的としています。過去にはポリー・バートン氏やサム・ベット氏といった、現在国際的に活躍する翻訳家が多く誕生しており、彼らの素晴らしい成果にも注目が集まっています。
応募受付について
今年のコンクールは、令和8年の5月1日から5月31日までの間に開催される予定です。すべて日本時間での受付となります。このコンクールへの応募資格は国籍や年齢に関係なく、特に未来を担う翻訳家を育成することを目的としているため、これから翻訳の世界で活躍したい方には絶好のチャンスとなります。
各部門の課題作品
コンクールには2つの部門、現代文学部門と古典文学部門が設けられています。現代文学部門では、英語およびフランス語を対象に、滝口悠生著の小説「恐竜」が課題とされています。そして、古典文学部門では、尾崎雅嘉著、古川久校訂の「百人一首一夕話」が、英語に翻訳される作品として選ばれています。
応募資格と条件
応募者には特定の条件が課せられています。翻訳作品の単行本を出版したことがある方は応募できませんが、古典文学部門については現代文学翻訳の出版経験があっても応募が可能です。また、雑誌やアンソロジーに掲載された経験を持つ方であれば問題ありません。これにより、より多くの初心者翻訳家の方々が参加できる場を提供しています。
賞金について
コンクールにおける賞金は、各部門・各言語において最優秀賞と優秀賞が設定されています。最優秀賞は各部門から1名ずつ選ばれ、賞金は100万円となっています。また、優秀賞も各部門から2名選ばれ、25万円の賞金が贈られます。このような金銭的インセンティブは、参加者にとって嬉しいポイントです。
応募方法
応募を希望される方は、文化庁翻訳コンクールの告知ページ(
こちら)で詳細情報を確認してください。応募専用ページは令和8年5月1日に開設される予定ですので、準備が整い次第、応募を進めることができます。
審査委員の顔ぶれ
審査委員には、著名な日本文学翻訳家や研究者が名を連ねています。現代文学部門では、サム・ベット氏やスティーブン・スナイダー氏、手嶋優紀氏が審査に参加し、フランス語部門では、アンヌ・バヤール=サカイ氏、ミリアム・ダルトワ=アコ氏などが委員として活躍します。古典文学部門では、ジャニーン・バイクマン氏やロバート・キャンベル氏、メレディス・マッキーニー氏が審査員として参加し、その見識をもって応募作品を評価します。
まとめと期待
第11回文化庁翻訳コンクールは、若き才能が世界に羽ばたくための重要な舞台です。日本の文芸作品が海外でどのように翻訳され、広まっていくのか、その未来に期待を込めています。翻訳家を目指す皆様の積極的な応募をお待ちしております。