一般財団法人日本規格協会(東京・港区、理事長:朝日弘)は、2026年の3月2日に新しい石油製品に関するISO規格の邦訳版を発行しました。具体的には、引火点測定のための「ISO 2719:2025」と、石油製品中の硫黄分を定量する「ISO 8754:2025」の2つの規格です。これらは、業界の標準化を進めるために不可欠な文書として位置付けられています。
ISO 2719:2025の概要
この規格は、ペンスキー-マルテンズ密閉カップ試験器を使用して、引火性の液体や懸濁物質を含む液体の引火点を測定するための手順を提供します。測定温度は40°Cから370°Cに設定されており、さまざまな液体に対応しています。具体的には、液体試料によって表面に薄膜ができやすい場合や、バイオディーゼルなどの特殊な試料も考慮されています。引火点の測定方法は、三つの手順A、B、Cによって明確に示されています。これは、素材の安全性を評価するために非常に重要な規格と言えるでしょう。
ISO 8754:2025の意義
一方、ISO 8754:2025は、エネルギー分散蛍光X線分析法を活用して石油製品中に含まれる硫黄分の定量を行います。この測定方法は、ナフサや無鉛自動車ガソリン、潤滑油など多様な石油製品に適用可能です。硫黄分の測定は環境管理や製品品質の向上に寄与するため、特に重要視されています。各種石油製品に対する具体的な分析手法を提供することで、業界における規制の遵守を助け、品質管理の向上を狙っています。
これら規格の購入と関連資料
これらの新たな邦訳ISO規格は一般財団法人日本規格協会のウェブサイトで購入可能です。また、関連する書籍として「JISハンドブックJIS HB 25 石油 2025」も案内されています。このハンドブックには業界関連の133規格が収録されており、特定分野のJIS要件の理解を深めることができます。手頃な価格で、石油関連の主要情報を一冊にまとめているため、業界関係者にとっては大変便利です。
日本規格協会について
日本規格協会(JSA)は、1945年に設立され、標準化及び管理技術の開発と普及を手掛けています。JIS、国際規格(ISO・IEC)、地域規格の発展に努める中で、様々なサービスを提供しており、業界から高く評価されています。今後も、規格の発行や関連セミナーを通じて、日本の産業基盤を支える役割を果たしていくでしょう。