佐藤寿人氏が語るUEFAチャンピオンズリーグの展望
9月に開幕したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の2025-26シーズンが行われ、各チームが順位をかけた熱戦を繰り広げています。元日本代表で解説者の佐藤寿人氏が、これまでの試合を振り返り、今後の注目カードについて解説します。まず、リーグフェーズのMatchday(MD)3を終え、試合の流れについての印象からお話しいただきました。
「多くの強豪クラブが力を持っていることがはっきりした印象です。特にほとんどのチームがポイントをしっかりと積み上げており、昨季よりも早くノックアウトフェーズの優位が見えてきているようです。しかし、レヴァークーゼンやユヴェントスのように苦戦しているクラブもあり、今後の試合が楽しみです。」
サッカーの大会形式が変わり、同じ相手と連続で戦うのではなく、異なるチームとの対戦が続くことで、早い段階で確実にポイントを確保することが求められています。特にプレーオフ進出を狙う中堅クラブは、一点の得失点差が第ブロック進出を左右するため、慎重な戦いが求められます。
次に、注目のMD4およびMD5のカードに視点を移します。まず、MD4のリヴァプール対レアル・マドリードについてです。両チームともに、まだ完全にチームが結束していない印象がありますが、どのように戦うかが興味深いです。
「リヴァプールは昨季ほどの安定感はなく、特に新加入選手のフィット感がカギを握ります。ヴィルツ選手は質の高いプレーを見せていますが、いまだ得点が決まっていないため、彼の覚醒が必要です。一方、レアル・マドリードは新しい監督の下で、カウンター攻撃を駆使していますが、攻撃の組織力が今後の成長ポイントです。」
次に、MD4のもう一つのカードとしてパリ・サンジェルマン対バイエルン・ミュンヘンが控えています。こちらも豪華な対決で、両チーム共にMD3まで好調です。
「パリSGは連覇を狙うチャンピオンという強さを感じさせており、選手のポジショニングも素晴らしい。特にヌーノ・メンデス選手の攻撃的なパフォーマンスは目を引きます。対するバイエルンは、新加入の選手が活躍しつつあり、昨季の強さを保ちながら、さらなる戦力充実を図っています。」
MD5では、チェルシー対バルセロナという注目カードも控えており、こちらも両チームの結果に基づいて戦い方が変わる可能性があると佐藤氏は強調します。「どちらもクオリティが高く、若手選手も出場することで攻撃力は高いです。特にバルセロナのラッシュフォード選手の活躍には注目ですね。」
イタリア勢のインテルにも関心を寄せる佐藤氏。彼は「インテルがイタリアの誇りを背負って戦ってくれている」と述べ、今後の試合にも期待を寄せています。
「今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグは、日本人選手の活躍に対しても注目が集まります。堂安選手がアシストを決めたり、鈴木選手もコペンハーゲンの一員として頑張っています。」
最後に、WOWOWではCL・ELの全試合を独占生中継することが決まっており、サッカーファンには見逃せないシーズンパスが販売されています。11月7日までの販売延長も決定しており、これからの試合の視聴を検討している方々には大変嬉しいニュースでしょう。よって、今後の試合を通じて選手たちの激闘を見逃さないようにしてください。