ミュージカル『アニオー姫』に新たな才能が出演決定
2026年9月にKAAT神奈川芸術劇場で初めて上演されるミュージカル『アニオー姫』において、タイトルロールのアニオー姫役がベトナム出身のドー・ファン・ザ・ハンに決定したことが発表されました。この重大な発表は、2025年11月5日と11月14日にそれぞれ行われる予定の製作発表の一環として行われ、ハンさんはオーディションを勝ち抜いた結果、メインタイトル曲の歌唱を披露しました。
日本とベトナムの架け橋となる舞台
「アニオー姫」実行委員会(BRAVE GROUP、ヤマハミュージックベトナム、NPO国際交流促進協議会)は、このミュージカルを通じて日越の文化交流を促進し、新たな才能を支援する意義を強調しています。審査委員長であり、総監督の大山大輔氏は、「ベトナム中から才能を見つけ出し、舞台芸術交流の第一歩を踏み出すことが目的」と語りました。
選ばれたドー・ファン・ザ・ハンさんは、審査員全員の意見が一致するほどの瑞々しい歌声と存在感を持つ人物です。日本語で演じることは彼女にとって大きな挑戦ですが、彼女は日本文化や日本語を学びながら、本格的な準備を進めていくとのことです。来春から日本でチームに加わる予定であり、その成長過程にも期待が寄せられています。
ドー・ファン・ザ・ハンの音楽旅路
ドー・ファン・ザ・ハンさんは、音楽に対する情熱を3歳の時から育んできました。彼女の音楽のルーツは、幼い頃から独学で学び、名作『オペラ座の怪人』に触れることで深まったと語っています。音楽コンクールを通じてスキルを磨き、15歳でミュージカルデビューを果たしました。2023年にはシンガポールのアジア芸術フェスティバルで銀賞を受賞し、2024年には『シュレック・ザ・ミュージカル』に出演、大きな舞台でその実力を証明してきました。
そして、ベトナム国立音楽院にて声楽科に首席合格し、音楽への情熱を燃やし続けています。今後、どのような演技や歌声を披露するのか多くのファンが楽しみにしています。
物語の背景
『アニオー姫』は、17世紀初頭の大航海時代を舞台にした物語です。広南国の王女・玉華姫が、日本の商人・荒木宗太郎と出会い、運命的な恋に落ちる様子が描かれます。様々な困難を乗り越え、愛を育む二人の姿が感動的です。物語の中で、歴史的背景に基づいた深いテーマが展開されることでしょう。
公演に向けての準備
公演は2026年9月11日から9月28日までの間、KAAT神奈川芸術劇場で行われ、全20回の公演が予定されています。公演の詳細やチケット情報などは、公式サイトで随時発表される予定です。
このプロジェクトは、ベトナムと日本の文化交流を深化させることを目指しており、両国の若き才能たちが織りなす舞台芸術の新たな幕開けと言えるでしょう。多くの人々がこの特別なプロジェクトに触れられることを願っています。