PK shampoo、ファイナル公演で魅せた圧倒的なライブパフォーマンス

PK shampoo 全国ツアー最終公演の模様

2025年6月18日にメジャー1stフルアルバム『PK shampoo.log』をリリースしたPK shampooは、『PK shampoo tour 2025 ～Login to PK shampoo～』のファイナル公演を8月31日、東京・Zepp Shinjukuにて開催しました。この全国ツアーでは合計11箇所を回り、東京以外の会場ではゲストを招いたツーマンライブが行われ、多くのファンが支持を寄せました。

開演前、会場にはBGMとして「ボレロ」が流れ、緊張感と期待感が漂っていました。演奏が始まると、メンバーたちが歓声と共にステージに姿を現しました。オープニングナンバーは、新アルバムの1曲目である「旧世界紀行」。ツアーを経て磨きがかかったバンド演奏と、ヤマトパンクス（Vo&Gt）の力強いシャウトが会場を揺らしました。ファンの熱気が伝わってくる中、新たな代表曲「天使になるかもしれない」では観客全体で歌唱する大合唱が生まれ、会場の雰囲気は一気に最高潮に達しました。

さらに、「君が望む永遠」や「死がふたりを分かつまで」など、ライブの定番曲が続き、バンドの多様な表現が会場を包み込みます。カズキ（Dr）の躍動感溢れるドラム、ニシオカケンタロウ（Ba）のアグレッシブなパフォーマンス、福島カイト（Gt）の透き通るようなギターが印象的でした。メンバーそれぞれが個性を発揮しながら、ライブの一体感を生み出すパフォーマンスで観客を魅了しました。

MCでは、ヤマトが禁酒中であることを告白しつつ、観客のコールに応えて一瞬で飲酒を解禁。その後、新宿での思い出や感謝の気持ちを言葉にしつつ「S区宗教音楽公論」などエモーショナルな楽曲を披露しました。特に「夏に思い出すことのすべて」では、その夏の思い出が心に響き、会場全体が感動に包まれました。

後半は、エレアコを背負ったヤマトの弾き語り「第三種接近遭遇」から、緊張感のある「東京外環道心中未遂譚」へと続く流れは、彼らの楽曲が持つ魅力を証明するものでした。初めての合同プレイに観客も一体感を感じ、「3D/Biela」ではサプライズの大合唱が巻き起こりました。ヤマトの照れくさい反応も場の雰囲気を和ませました。

新たな情報として、11月15日にZepp Shinjukuで開催される自身のサーキットフェス『PSYCHIC FES 2025』の第3弾出演アーティストも発表され、観客の期待を更に煽りました。彼らのパフォーマンスはますます熱を帯び、特に「星」では観客が一体となって歌い上げる光景が印象的でした。名曲「奇跡」では、シンガロングの熱気に包まれ、ライブの最後を飾りました。

終盤、ヤマトが「ラストスパート！」と叫び、続けて「夜間通用口」や「天王寺減衰曲線」といった激しい曲を披露。フロアを熱狂させた後、人気曲「SSME」での盛り上がりがクライマックスを迎えました。サビの大合唱が会場全体に響き渡り、フィナーレを迎えました。再登場したメンバーは、「まだ一回もやってない曲があるんです」と告げ、ヤマトのギターの伴奏で「ひとつのバンドができるまで」を披露。彼の歌声には感傷がこもり、観客の心に深く響きました。

そして、アンコールの最後には「断章」が演奏され、ヤマトの歌声から繰り広げられる強烈なサウンドが会場を包み込みました。観客の熱い声が続く中、再三のカムバックが観客を驚かせ、再度の「天使になるかもしれない」で大いに盛り上がり、ツアーの素晴らしさを確かめることができました。この素晴らしい公演は、PK shampooが如何に成長したかを証明するものとなりました。次の活動にも期待が高まります。

文：フジジュン
撮影：かい

ライブ情報

PK shampoo tour 2025 -Login to PK shampoo-
2025年8月31日(日)東京Zepp Shinjuku (TOKYO)

セットリスト

01. 旧世界紀行
02. 天使になるかもしれない
03. 君が望む永遠
04. 死がふたりを分かつまで
05. S区宗教音楽公論
06. 夏に思い出すことのすべて
07. 翼もください
08. 第三種接近遭遇
09. 東京外環道心中未遂譚
10. 3D/Biela
11. 星
12. 奇跡
13. 夜間通用口
14. 天王寺減衰曲線
15. SSME
(En)
16. ひとつのバンドができるまで
17. 断章
(En2)
18. 天使になるかもしれない