40代男性に響く!おじさんが主人公の異世界マンガの魅力とは
11月3日、「いいおっさんの日」に際し、総合電子書籍ストア「ブックライブ」が興味深いデータを発表しました。男性40代以上の人気マンガランキングにおいて、特におじさんやおっさんをテーマにした作品が注目を集めています。この傾向の背景には、いくつかの要因が存在しているようです。
おじさんマンガの躍進
「ブックライブ」では、登録されている12万タイトルから、「おじさん」や「おっさん」がタイトルに含まれるマンガを調査。2020年には16作品だったものが、2025年10月時点では56作品にまで増加。実に約3.5倍という驚きの成長を見せています。これは、男性40代以上の読者層に対するニーズの変化を示していると言えるでしょう。
実際に行われたランキングでは、2位にランクインした『引退したおっさん冒険者、再雇用で最強ギルドマスターになってしまう』など、おっさんが主人公の作品がトップ10に入る結果になりました。この作品は、アニメ化された他の作品とは異なり、唯一アニメ化されていない点に留意すべきです。
異世界との親和性
さらに、興味深いことに、「おじさん」や「おっさん」というキーワードを含む作品の上位ランキングは、全て異世界を舞台にしたマンガであることが分かりました。これには、異世界のフィクションに憧れを抱く40代以上男性の心理が反映されていると考えられます。現実とは異なる世界での冒険や成り上がりストーリーは、彼らの心を強く捉えているのかもしれません。
書店員のすず木さんによると、「おじさん」と「異世界」の親和性の高さは、読者がキャラクターと自分を重ね合わせ、日常から脱出する手段としてこれらの作品を楽しんでいることを示しています。特に、異世界・転生系のストーリーが多い中でも、成り上がりだけでなくほのぼのとした日常を描いたものもあり、様々な楽しみ方ができるのが特徴です。
おじさんマンガの代表作をチェック
以下は、特に人気のあるおじさんを主人公にした異世界マンガの代表作です。
『引退したおっさん冒険者、再雇用で最強ギルドマスターになってしまう』
黒き魔竜が封印された後、引退勧告を受けたロートルB級冒険者・ドノバンが、異世界で再雇用されるストーリー。王道ながら新しい魅力が詰まった異世界バトルファンタジーです。
『片田舎のおっさん、剣聖になる』
田舎の剣術師範が、大成した弟子たちと再会し、共に騎士団付きの特別指南役としての冒険に挑む物語。おっさんの成り上がりが描かれています。
『異世界おじさん』
17年の昏睡から目覚めたおじさんが、異世界から帰還した後の生活を描くコメディ作品。家族との新しい日常が楽しめる作品です。
『悪役令嬢転生おじさん』
52歳の公務員が交通事故で乙女ゲームの悪役令嬢に転生。新たな人生を歩み始めるストーリーで、期待の新作です。
まとめ
このように、ブックライブが発表したデータと人気作品からは、「おじさん」や「おっさん」を主人公とする異世界マンガが大きな支持を受けていることが分かります。40代以上の男性が共感できるストーリーや、日常を超えた異世界の冒険が、読者にとって希望と勇気を与えているのかもしれません。これからも、多くの魅力的な作品が登場することを期待したいですね。