真実を見極める力
2025-11-14 08:40:26

ネット時代の真実を見極める力を育てる新著『ウソは真実の6倍の速さで拡散する』のご紹介

ネット時代のフェイクと真実



情報が溢れる現代において、真実を見極める力が求められています。新刊『ウソは真実の6倍の速さで拡散する』は、特にネット空間における情報の流れに着目し、フェイクニュースが如何に速く広がるのかをテーマにしています。この本の特徴は、著者である中川淳一郎さんと稲熊均さんの2人が、対談形式で様々な見解を交わすところにあります。

フェイクがもたらす社会的影響



本書の中では、昨年の兵庫県知事選挙を例に挙げ、特定候補者がSNSを使ってライバルに対する誹謗中傷を行った事例が紹介されています。このような行動は、ネットユーザーを巻き込み、さらなる攻撃を生む結果となりました。誹謗中傷や虚偽の情報が広がる背景には、情報が「バズる」ことで収益につながる商業モデルが存在します。この収益構造が、正確な情報よりもフェイクの拡散を助長するのです。

ディストピアの到来



本書では、誤った情報が人智を超えて社会を支配する「ディストピア」の登場という厳しい警告が発せられています。特に、フェイクニュースが我々の周りに氾濫する現代では、「言論の自由」を誤解した情報も出回り、現実の事実と虚構が入り混じる状況が生まれています。このような風潮は、私たちの民主主義を脅かす要因のひとつです。

各章の内容



本書は、以下のような内容で構成されています。

  • - 第1章: フェイクの海を生んだトランプ
トランプ大統領が引き起こした情報の混乱について分析します。
  • - 第2章: 日本でも広がる扇情的「アテンション・エコノミー」
日本における情報の消費とその影響を探ります。
  • - 第3章: 中毒・犬笛が招く攻撃性、分断される社会
SNSがもたらす社会の分断について論じます。
  • - 第4章: 「引き下げデモクラシー」と「第5の権力」
新たな権力構造に迫ります。

著者紹介



  • - 中川淳一郎 1973年生まれ。ネットニュースの編集やライティングを手掛け、特にネット文化に関する著書が多い。
  • - 稲熊均 1959年生まれ。中日新聞社でのキャリアを経て、フリージャーナリストとして活動。多角的な視点からの分析が特徴です。

書誌情報



新著『ウソは真実の6倍の速さで拡散する』は、中日新聞社から2025年11月21日に刊行されます。四六判で188ページ、価格は1,650円です。詳しくはこちらをチェックしてください。

この本を通じて、ぜひ情報の真偽を見極める力を養っていきましょう。私たちの社会をより良いものにするために、一人ひとりが意識を高めることが求められています。


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