遊びながら電気工事を学ぶ新たな試み
日東工業株式会社と株式会社ポプラ社がタッグを組み、電気工事の仕事を楽しみながら学べる「電気工事カードゲーム」を開発しました。このゲームは、特に入職率の低下や業界の高齢化問題が深刻化している電気工事業界に向けての新たなアプローチとして期待されています。近年、電気工事士のリソース不足が顕著となる中、ゲームを通じて業界への興味を引き出すことを目的としています。
ゲームの背景
電気工事業界の現状として、入職率が低く、また高齢化が進んでいるため若い人材の確保が急務となっています。これらの問題は、業界そのものの認知度の低さにも起因しています。そこで、日東工業の従業員が発案した本カードゲームは、楽しく学びながら電気工事に対する理解を深めるための新しいツールとして開発されました。
ポプラ社は児童向け書籍の出版社ですが、こちらには教育的な側面も含まれています。また、業界団体である全日本電気工事業工業組合連合会の協力を得て、より実践的な内容となっています。綿密に設計されたゲームを通じて、子どもから大人まで、幅広い年齢層が電気工事に自然と興味を持てるよう工夫されています。
ゲーム内容とルール
このカードゲームは、プレイヤーが電気工事士となり、様々な工事をこなしてポイントを競う形になっています。プレイ人数は2〜4人で、対象年齢は10歳以上、1回あたりのプレイ時間は約10〜20分と短いですが、密度の高い楽しさを提供します。
ゲームの準備と流れ
1. 全員にカラーのダイスを2個ずつ配布します。
2. 工具タイルを色ごとに分け、ダイスと同じ色のものをセットとして配ります。
3. 工事カードをシャッフルし、山札を作ります。
4. 各プレイヤーが山札から一枚の工事カードを引き、自分の前に置きます。
「工事スタート!」の合図で、それぞれのカードに書かれた指示に従い工事を進めていきます。
不測の事態を示す「アクシデントカード」が出た場合は、全員が協力してトラブルを解決する必要があります。これにより、判断力や協調性が試される要素も追加されています。
ゲームの終了と勝利条件
ゲームは、工事カードがなくなるまで続けられ、その間に獲得した工事カードの得点を合計し、一番高い得点を得たプレイヤーが勝者となります。
商品情報
この「電気工事カードゲーム」は、2025年3月3日に発売予定で、希望小売価格は税別4,000円です。商品のサイズは縦115mm、横93mm、高30mmです。内容物としては、工具タイル32枚、工事カード40枚、ダイス8個、取扱説明書が含まれます。遊びながら電気工事士の仕事を体験できるこのゲームが、今後の人材確保に寄与することが期待されています。