短編映画『誰も悪くないのにね』
2025-04-10 16:55:15

短編映画『誰も悪くないのにね』が語る家族のカミングアウトの現実と葛藤

短編映画『誰も悪くないのにね』が描く、家族のカミングアウトと社会の現実



国内外で数々の受賞歴を持つ高崎卓馬氏が企画・プロデュースを手がけた短編映画『誰も悪くないのにね』が、2025年4月10日よりYouTubeで公開される。この作品は、同性パートナーを持つ息子がカミングアウトした際の家族の反応や葛藤を描き、同性婚の実現を目指す公益社団法人「Marriage For All Japan(マリフォー)」の活動を背景にしている。

家族とともに「カミングアウト」を迎える



本作は、大学卒業を控えた息子が、親に自分の性的指向を伝えようとするストーリーだ。息子は緊張しながらカミングアウトを決意するものの、その反応は一筋縄ではいかない。家族はそれぞれの立場で葛藤し、受け入れる過程で新たな関係を築いていく。

カミングアウトの瞬間、父は気丈に「お前の人生だから」と言うが、その裏には驚きや戸惑いが渦巻いている。そうしたリアルな感情を通じて、周囲の人々が抱える葛藤や心の変化に焦点を当てている。

エピソードを基にしたリアルな物語



本作の脚本は、全国各地から寄せられた実話を基にしている。特に、LGBTQ+当事者の周囲の人々がどのように思い、動き、変わっていくのかを描くことに注力している。高崎氏は、このストーリーが「自分の隣にいるかもしれない当事者のことを皆が考えるきっかけになること」を願っている。

また、プロジェクトは、レインボーの活動団体との連携を深め、多くの地域から共感の声を集めた。そこから得られた経験や感情を作品に反映させ、観客に訴えかけることを目指している。

監督やキャストが語る想い



監督の大森歩氏は、この映画を通じて「他人の世界を想像するための道具」として位置づけ、カミングアウトは単なる始まりに過ぎないと強調している。また、映画内に描かれる家族の複雑な感情は、実際に経験した者にしかわからないものがあると語る。

キャストもそれぞれの役に真摯に向き合っており、息子役の杉田雷麟さんや、母親役の服部樹咲さんは、自身の役を通じて現代社会の複雑な価値観を表現している。

映画を通じたマリフォーのメッセージ



マリフォーは、本作を通じて「結婚の平等」を訴える。法律の下での差別的状況を打破し、誰もが愛する相手と法的に認められた関係を築ける社会を目指している。映画は、シンプルな物語の裏にある社会的なメッセージを観客に届ける重要な役割を果たす。

作品概要



本作の公開は2025年4月10日、YouTubeで行われる。ドキュメンタリーのようにリアルな家族の姿を映し出すこの短編映画は、多くの人々に感情的な影響を与えることを期待されている。これを契機に、更なる議論と理解が深まることを願おう。

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予告編URL: 予告編
本編URL: 本編

この映画が、より多くの人々に影響を与え、結婚の自由への第一歩となることを願ってやまない。


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